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加藤学習塾
【岡山県岡山市の進学塾】

[2013年10月6日]

中学校の「定期テスト」は学習習慣をつけるチャンス

中学校の「定期テスト」は学習習慣をつけるチャンス

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 中学生時代は、すべきことやしたいことがたくさんあり、とても忙しいと思います。そんな中、家で一人勉強する時間をどう確保するかは、彼らにとって切実な課題。今回は、一人で勉強を進める契機としての「定期テスト」の活用方法についてお話しします。

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●中学生になると、家で勉強しなくなる生徒が増加

 中学生は家でどのくらい勉強しているのでしょうか? 2009(平成21)年度の調査結果では、「家でほとんど勉強をしない」と回答する中学生は、2割もいます。ほとんど勉強をしない子どもは、小学校→中学校→高校と増えていきますが、特に小学校から中学校に上がる際に、その割合が急に増えることがわかります。中学校の先生から伺う声をまとめると、その大きな要因は「部活中心の生活になり勉強時間が確保できない」「内容が難しく、家で勉強をする気がおきない」の2点のようです。
 部活動も忙しい中で、難しくなる学校の勉強についていくために、家庭での学習は不可欠ですが、いったいどのようにしたら、家で一人で勉強できるようになるのでしょうか。

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●小学校と中学校の違いは定期テストの有無

 小学校と中学校での大きな違いの一つは、「定期テスト」の有無です。3学期制の学校では、1・2学期に「中間テスト」「期末テスト」を、3学期に学年末テストを実施し、また、2学期制の場合は、前期に2回、後期に2回の定期テストを実施するケースが一般的です。最近では、各教科で一つの単元が終了するごとに「単元テスト」を実施し、テストを活用して学力を評価する機会を多くしている学校が増えてきたように感じます。
ではなぜ、テストの機会を増やすのでしょうか。ある中学校の先生は次のように話していました。「テストがあると、生徒はそれを目標に勉強をします。学期に2回の定期テストだけでなく、単元ごとにテストを実施すると、短いスパンで目標を立てられるし、テスト範囲も狭くなるので、生徒が何を勉強すればよいのかが明確になり、学びに向かいやすくなるのです」

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●理想は「自分で目標をたてて、計画をつくり、一人で学べる」ことです。

 定期テストは、短いスパンで目標をたて、計画をつくり、実行することのできるとても良い機会です。保護者の皆さんも、お子さんの計画づくりに参加してみてはどうでしょうか。また、お子さんが勉強している同じ時間に、保護者も読書をするなど、勉強の「時間」を共有してみてはどうでしょう。ひょっとしたら、子どもも「一人じゃない」と感じて、勉強に向かいやすくなるかもしれません。