[2014年6月4日]
時事ニュース (４月末から５月にかけて)
○ 富岡製糸場世界遺産登録へ
４月２６日、群馬県富岡市の富岡製糸場（富岡製糸場と絹産業遺産群）にたいして、国連教育 科学文化機関（ユネスコ）の諮問機関が世界文化遺産への登録を勧告しました。正式には６月に登録が決定される予定です。
○ 安倍首相ヨーロッパ歴訪
４月２９日〜５月８日、安倍晋三内閣総理大臣は、ドイツ、イギリス、ポルトガル、スペイン、 フランス、ベルギーの６カ国を訪問し、各国首脳と会談しました。また、金融街シティーやＯＥＣＤ（経済協力開発機構）、ＮＡＴＯ（北大西洋条約機構）の本部などで講演し、アベノミクスのアピールや集団的自衛権、積極的平和主義についての考え方を述べました。さらに、シティーでの講演では、日本とＥＵ（ヨーロッパ連合）とのＥＰＡ（経済連携協定）の交渉を来年中に妥結させる決意を強調しました。
○ 国民投票法が衆議院で可決
５月９日、国民投票法改正案が、衆院本会議で賛成多数により可決されました。１４日からは 参議院で審議入りし、６月中旬には法律改正が成立する見通しです。この改正案では。憲法改正の際の国民投票の投票年齢を法施行４年後に「２０歳以上」から自動的に「１８歳以上」へ引き下げられることが盛り込まれています。
○ 若田光一さん宇宙から帰還
５月１４日、日本人として初めて国際宇宙ステーション(ISS)の船長を務めた宇宙飛行士の若田 光一さんが、地球に帰還しました。帰還の時に使った宇宙船は、ロシアのソユーズ宇宙船で、カザフスタンに無事着陸しました。また、若田光一さんの宇宙での任務は１８８日間に及び、日本人宇宙飛行士としては最長記録となりました。
○ ベトナムで反中デモ激化
５月１５日、ベトナムで中国（中華人民共和国）が西沙諸島で石油掘削に着手したことに抗議するデモ（反中デモ）が１３日から１４日にかけて行われ、その後その一部が暴徒化し中国系の11工場などが暴徒におそわれ被害が拡大しています。また、南シナ海の南沙諸島の海域では、中国の船とベトナムの船が衝突をする小競り合いが続いており、中国とベトナムの関係が緊迫化してきています。
○ 福井地方裁判所が大飯原発再稼働差し止め
５月２１日、関西電力の大飯原子力発電所３、４号機（福井県）について「安全性が確保され ていない」として、周辺住民らが関西電力を相手に再稼働の差し止めを求めた訴訟（裁判）の判決で、福井地方裁判所は、大飯原発３、４号機の運転差し止めを命じました。
○ タイで軍事クーデター
５月２２日、政治的混乱が続いていたタイで、国軍トップのプラユット司令官がテレビ演説を おこないクーデターを宣言しました。タイでは、タクシン元首相派と反タクシン派の対立が、政治対立を長引かせている中で、インラック前首相（タクシン元首相の実妹）が７日、政府高官の人事について憲法裁判所の判決で違憲とされ失職しました。こうしたことから、タイでは混乱が激しくなり、その中での軍の関不だと思われます。