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加藤学習塾
【岡山県岡山市の進学塾】

[2014年6月4日]

スーパーグローバルハイスクール(SGH)の指定について

スーパーグローバルハイスクール(SGH)の指定について(高校受験)

文部科学省は高等学校において、グローバル・リーダー育成に資する教育を通して、生徒の社会課 題に対する関心と深い教養、コミュニケーション能力、問題解決力等の国際的素養を身に付け、将来 国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を図る「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」 事業をこの平成26年度から開始します。今年度は全国で56校を指定、支援することになりました。 56校の内訳は、国立4校、公立34校、私立18校です。なお岡山県内では、県立城東高等学校が今年度指定を受けています。このSGH事業は、「国際バカロレア」(IB) 認定校のTOK(Theory of knowledge 知識の理論)と呼ばれる学習活動がモデルになっています。IB認定校は玉川学園中学・ 高等部と立命館宇治中学校・高校の2校だけですが、他にも今後IB認定を目指す学校が少なくとも5 校あります。また、すでにSSHに指定されている12校もSGHを兼ねることになりました。この同 時指定に見られるように、文系・理系の区別をせず、教養や問題解決能力を培うのが「国際標準」で す。英語で授業を行うため、英語力が求められるのも確かです。 ところで、「国際バカロレア」(IB)とは、世界中で通用する大学入学資格です。単に日本の「高卒 認定」(旧大検)の国際版ではありません。世界中の大学に入る資格取徔と、国際人のタマゴとして勉強 にまい進できるようにするためのプログラムです。理念は「全人教育」で、(1)探究する人(2)知 識のある人(3)考える人(4)コミュニケーションができる人(5)信念のある人(6)心を開く人 (7)思いやりのある人(8)挑戦する人(9)バランスのとれた人(10)振り返りができる人……が 学習者像です。教科の知識が中心の日本とはずいぶん違います。 IB認定校では、多くの授業が英語などの国際語で行われます。自分で調べて考えることが丌可欠 で、ハードな読書量と学習量が要求されます。さらに100時間以上の「知識の理論」や「課題論文」 毎週3〜4時間の社会体験活動も課されます。日本政府は、高校卒業時にこの資格が取徔できる学校、 あるいはそれに準じた教育を行う高校を、5年以内に200校程度まで増やす方針を掲げています。 今回の指定56校はその魁として選ばれた高校といえるでしょう。 指定期間は5年間で、毎年1,600万円を上限に支援が行われます。また、指定4年目以降には、 ? 国際化に重点を置く大学へ進学する生徒の割合 ? 海外大学へ進学する生徒の人数 ? 課題研究が大学選択に影響を不えた生徒の割合 ? 大学在学中に留学・海外研修に行く卒業生の数 などを、「成果目標」として検証することになっています。 将来、お子さんが国内の国際教養系学部や海外の大学へ進学したい、あるいはお子さんを進学させ たいのであれば、SGHに指定された学校に進学することがベストといえるでしょう。