[2014年6月28日]
今月の言葉
今月の言葉は「情けは人の為ならず」です。
情けは人の為ならずとは、人に情けをかけるのは、その人のためになるばかりでな く、やがてはめぐりめぐって自分に返ってくる。人には親切にせよという教え。
※「人の為ならず」は、「人の為なり(古語で断定で「人のためである」の意味)」 の全体を打ち消しの「ず」で否定しているので、「人のためである+ということではない」。つまり、「人のためばかりではいない」の意味となる。
※「情けをかけることは、その人のためにならない」の意味で用いるのは、本来は誤用である。
このような誤用が生じたのは、打ち消しの「ず」が「為(に)なる」にかかっいると解釈すると、「ためにならない」という意味になるからである。
近年、この意味での解釈を正しいと思い使う人が増えているが、それは時代によることわざの意味の変化と捉え、使用されている場面に応じて意味を推測する必要があると見られている。
<英語では>
・One good turn deserves another.(ひとつの善行はもうひとつの善行に値する=恩に報いるに恩をもってする)
・A kindness is never lost.(親切は無駄にならない)
<用例>
「彼を助けたのは、自分自身のためでもある。情けは人の為ならずというように、いつか自分にも報いが来てくれれば幸いだ」