[2014年9月11日]
今月の言葉
今月の言葉は「歳月人を待たず」です。
歳月人を待たずとは、時は人の都合などお構いなしに過ぎていき、とどまることが ないものだ。
時間は人の都合とは関係なしに刻々と過ぎていくものであり、人を待ってくれるこ となどない。転じて、人はすぐに老いてしまうものだから、二度と戻らない時間を むだにしないで、努力に励めよという戒めを含む。
陶潜の『雑詩』に「盛年重ねて来たらず、一日再びあしたなり難し、時に及んで 当に勉励すべし、歳月人を待たず(若い時は二度と来ない、一日に朝は二度とない、 時を逃さず一瞬を大切にして勉学に励めよ)」とあるのに基づく。
<出典> 陶潜『雑詩』
<注意> 「歳月」を「期日」の意で使うのは誤り。
誤用例 「提出日を変更することなど出来ません。歳月人を待たずですから」
<類義> 一寸の光陰軽んずべからず/烏兎匆匆/送る月日に関守なし/今日の後 に今日なし/金烏玉兎/光陰に関守なし/光陰人を待たず/光陰矢のごとし /歳月流るる如し/時節流るるが如し/少年老い易く学成り難し/盛年重ね て来らず/兎走烏飛/白駒の隙を過ぐるが如し/露往霜来
<英語では> Time and tide wait for no man.(時は人を待たない)
<用例> 「夏休みだからといって毎日テレビばかり見ていてはだめよ。あっとい う間に社会に出る時が来るのだから、その時のために今から勉強や運 動をしておかないと。歳月人を待たずよ」