[2014年11月10日]
今月の言葉
今月の言葉は「思う念力岩をも通す」です。
思う念力岩をも通すとは、どんなことでも一心に思いを込めてやれば、必ずできるということのたとえ。
物事は必死になって行えば、どんなことでもやって出来ないことはない。岩のように堅く大きな障害があったとしても、その壁を乗り越え必ず成就させることができるということ。
李広が草の中にいる虎を石と見間違えて弓を射たら、その矢は刺さるはずのない石に突き刺さったという「石に立つ矢」の故事から。楚の熊渠子にも同様の故事がある。
単に、「念力岩をも通す」ともいう。
「思う念力岩をも徹す」「思う念力岩をも透す」とも書く。
<類義> 雨垂れ石を穿つ/蟻の思いも天に届く/石に立つ矢/一念岩をも通す/一念天に通ず/志ある者は事ついに成る/成功とは精神の別名なり/精神一到何事か成らざらん/為せば成る、為さねば成らぬ何事も/蚤の息さえ天に昇る
<英語> Faith can remove mountains.(信仰は山をも動かす)
Set hard heart against hard hap.(苦難には強い意志を持って立ち向かえ)
<用例> 「彼女の父親に結婚を反対されているって?そんなことで落ち込んでどうするんだよ。思う念力岩をも通すと言うだろう。本当に彼女が好きなら、認めてくれるまで何度も会いに行けばいいじゃないか」