[2010年3月13日]
今月のコラム
一年の計は新年度にあり
県立高校入試がもうすぐ行われ、これでほぼ今年度の入試シーズンも終了することになります。塾の年度も、3月10日をもって終了し、3月11日からは新しい年度の学年で新年度時間割に沿って授業を行っていきます。学校での進級に先駆けて、塾では一足早く「進級」します。自分の学年に一つ数字を足してみると、なんだかずいぶん大きくなったような気がしてくるものですね。
さて、よく「一年の計は元旦にあり」といわれ、新年には何か「今年はこんなことをしたい」「今年の目標はこれだ」と、自分の目標に沿ってはっきりと言葉にすることがあります。これはとても大切なことだと思います。人間はいろいろと決心をしますが、すぐにくだけてしまいがちなものです。ですから、期間の区切りで一度自分ではっきりと言ったり書いたりして、自分でそうしなければならない事を表明して、目標を達成しようとがんばれるのです。そうでないと、つい自分に都合のいいように決心の内容を変えてしまったり、もう一回別の決心をすればいいと、せっかくの決意をすぐに内容変更してしまうものなのです。
学校では「年度」といって、一年が4月から始まり3月で終わるという考え方をしています。だから今は3月なので、「平成21年度の3月」といいます。卒業式も、「平成21年度卒業式」となっていると思います。3月までは平成21年度であり、4月から平成22年度が始まります。
そこで、学校の暦では今が新年の直前なのですから、これからの一年の計画を「新年の抱負」として考えてみてはどうでしょうか。そしてそれを紙に書いて、家族のみんなが見えるところに貼っておくのです。
どんな目標でもかまいません。小さなものでもいいのです。たとえば「今年一年は遅刻をしない」「宿題忘れはしない」というのも立派な目標です。こうして身近なところから、自分をもっと向上させようという思いを忘れないようにすることが、積み重なって大きな目標につながるのです。
「千里の道も一歩から」ということわざがあります。「千里」とは古い時代の距離の数え方です。一里とは3750mのことですから、「千里」とは3750キロメートルになります。ただ中国の一里は日本の一里とは違って450mのことなので、これなら450キロメートルとなるのですが、これの方が現実的な感じがします。450kmだと岡山から静岡までくらいです。でもいずれにせよ、想像できないくらいの距離を歩かなければならないときでも、まず第一歩から始まるのだということは、まず何かを始めなければ完成はないということです。
私たちはとかく「うまくできるだろうか」と結果ばかり先に想像してしまいます。また「どうせうまくできないのだからはじめからやらない」と、努力をする前に結果ばかり気にして、結局は努力を避ける風潮があります。確かに、立ち後れている者がいい加減にやっても十分なことはできないかもしれません。100のうち70くらいまでしかできないかもしれません。でも、逆に考えれば70するにはどうしたらいいのかがわかるのです。すると80くらい完成させるにはどうしたらいいかがわかってきます。こうしてついに90や100ができるようになります。反対に「どうせやってもうまくできない」という者は、いきなり100をもとめることしかしないようになり、ついに100できるようにはならないのです。
3月11日からが塾の新年度です。今が、これからの一年を見据えるもっとも良い時です。これを逃すと、始まってしまいます。始まってしまうとゆっくり考える時間はなくなります。
特に中2はこれから中3になり、受験体制に入っていくことになります。受験勉強は、中学校での勉強の総まとめです。自分が何ができて、何ができていないかをよく考えましょう。それから高校入試に関心を持ちましょう。
また、小6はこれから中学校に行くことになります。算数は「数学」となり、もっと難しくなります。また英語が始まります。
またこれからもがんばって塾に通ってきてください。自分のできること、できないこと…。新しくはじめることなど、塾に来ることでたくさんのものが見えてくると思います。我々加藤学習塾のスタッフ一同、生徒さん一人一人の目標を一歩でも実現できるようがんばっていきたいと考えております。ズバリ、それが私たちの目標です。今年度も宜しくお願いいたします。