[2015年5月25日]
夢の探求
ここでは、将来の夢への参考にと職業について少しずつ紹介していきます。
紹介された職業で興味がわき、自分の将来について考える時間を作る事ができれば幸いです。
今回の職業は「教育に関わる仕事」をテーマに紹介していきます。
・教師 ・塾講師 ・学芸員 ・児童相談員
まずは、教師についてです。
教師は、生徒を教える時期(小中高)と教科により様々な体系があるので一概に言えませんが、大まかな話をすれば、子供から大人になるための一般教養や常識を教えるためにあると思います。時期により多感な生徒を預かるので大変な職業であると言えるでしょう。
行う仕事としては、自分のクラスを持ち、その生徒たちの学習面、生活面からのサポート、学校経営等々様々な仕事があります。
教師になるためには、文部科学省認定の大学で、教職課程で単位を取する必要があります。
免許状を取得後、公立の場合は、地方自治体の採用候補者選考試験に合格すれば名簿に登録され、欠員状況に応じて採用され、公務員として教職につく事になります。私立の場合は、学校独自に実施している採用試験に合格すれば、教員として働く事ができます。中学、高校については科目も分かれており自分の教えたい教科の免許を取得する必要があります。
次に塾講師についてです。
塾の講師については自分たちの事なので話がしやすいですが、塾によってこれまた体系が違うのでここでは大手塾について話をしていきます。
仕事としては、授業を教える講師、会社を経営するための事務に関わる事務員がいます。
授業を教える講師についてですが、塾の講師というのは人気商売なところがあります。
授業のわかりやすさ、講師としての接しやすさ、おもしろい話をしてくれる。等の要因により生徒が選んでくれて、塾に入り授業を受けてくれます。学校と違う点は、学校はやめることができませんが、塾は授業があわない、先生とあわないという理由でほかの塾を探すことができます。講師側も学校と違うので、教え方を工夫したり色々なことを考えなくてはいけません。
塾講師になるためには、特に教員免許などの資格はいりません。あった方が働きやすくなることは間違いありませんが。なので、大学を卒業して就職活動をする際、教育に興味がある場合はよいかもしれません。
次に学芸員についてです。
あまり聞き慣れないかもしれませんが、学芸員は博物館や美術館などで、資料の収集、保管、展示および調査研究などを行う専門職員です。学芸員補は学芸員を補助する専門職員で、大学入学資格があれば学芸員補となる資格があります。
まず、様々な資料(実物、標本、模写、模型、文献、図表、写真、映像など)を収集し、整理・保存します。資料について専門的な調査研究を行い、解説書や目録を作成して展示します。文化財の発掘・調査・研究、動植物の収集など、野外で調査研究活動を行うこともあります。調査・分析を通じて発見した新事実などを学会・学術雑誌・出版物などで発表します。
学芸員の大学での専攻分野を見ると、考古学、文化史、民俗学、歴史学、美術史、生物学、地学などが比較的多いようです。
学芸員になるためには博物館法によって定められており、試験による認定と無試験認定があります。資格取得に際して年齢の制限はありませんが、実際の任用にあたっては、それぞれの自治体や博物館によって、採用の方法が違っています。一定の条件を満たす者には、試験科目の免除制度があります。学芸員資格取得者と実際の採用者の数は、現在のところ毎年増加はしていますが大きな開きがあると言われています。この職業においては、自分の専門領域について常に研究し、高度な知識を身につけるだけの研究能力が必要です。さらに、自分の専門領域を一般市民や学生へわかりやすく説明するための表現能力も求められます。
美術や歴史に興味のある人はいいかもしれません。
最後に児童相談員についてです。
虐待・いじめ・不登校等、子供を取り巻く環境はますます厳しくなっており、家庭だけでは解決できない問題です。その子供たちの権利を守るために設置されているのが児童相談所。
そこで実際に子供や親たちと対面し、子供にとって最も適切と思われる解決策を決めて実行するのが児童相談員と呼ばれる「児童福祉司」と「心理判定員」です。前者は、親子関係等子供を巡る環境から問題を捉えるに対して、後者は、子供の心理的な側面から問題を捉え、両者の調査を基に子供の具体的な指導・援助、また、児童福祉施設への入所等などの決定を行ったりします。
児童相談員になるには、両者とも児童福祉法で定められた資格を必要とする職業で、まず地方公務員試験に合格しなければなりません。さらに、法律に定める次の要件を満たす必要があります。児童福祉司は、「大臣の指定する学校・施設等を卒業するか、大学において心理学等の学科を終了していること」「医師の資格があること」「社会福祉主事として二年以上児童福祉事業に従事したことがあること」のいずれかが必要となります。心理判定員は、「医師であって、精神保健に関して学識経験を有する者、またはこれに準じる者」、「大学において心理学を専修する課程を修めて卒業した者、又はこれに準ずる資格を有する者」のいずれかが必要となります。親子間や子供間の問題を解決するのは難しいですが、やりがいのある仕事かもしれません。
ここまで、教育に関わる仕事として4つ紹介させていただきました。職業については調べた結果や自分の知識で書いているところもありますので、間違ったことが書かれているかもしれませんが、参考になれば。次回もお楽しみに。