[2015年6月29日]
夢の探求
ここでは、将来の夢への参考にと職業について少しずつ紹介していきます。
紹介された職業で興味がわき、自分の将来について考える時間を作る事ができれば幸いです。
今回の職業は「人を守る仕事」をテーマに紹介していきます。
・警察官・消防士・自衛隊・弁護士
まずは、警察官の仕事についてです。
社会の治安を守るために、個人の生命や身体、財産を保護し、犯罪の予防や鎮圧、捜査、被疑者の逮捕、交通の取り締まりなどを行うのが警察官です。
警察官には、巡査、巡査部長、警部補、警部、警視、警視正、警視長、警視官、警視総監と9 つの階級があります。
また、刑事、白バイ・パトカーの運転、鑑識といった専門職があります。こういった仕事を希望する人は、勤務の実績などを考慮されたうえ、研修を受けます。
条件をクリアして、関連職業についての特別なトレーニングを受けると、その後は各警察署に配置されたり、交通機動隊員になったりします。
警察官になるためには、各都道府県警察で採用試験が行われます。?類から?類まであり、?類は17 歳以上30 歳未満までで、高卒程度の学力が必要、?類は19 歳以上30 歳未満までで、短大卒以上の学力が必要、?類は21 歳以上30 歳未満までで、大卒程度の学力が必要、となっています。
いずれも、体重、身長、視力について一定の身体基準があります。最近の治安情勢はめまぐるしく変化しているので、それに対応するため、警察も多様化、広域化が必要になっています。大変ですがやりがいのある仕事だと思います。
次に消防士の仕事についてです。
火災から人命、財産を守るとともに火災、水難、地震などの災害による被害を極力軽減し、予防にも力を注ぐのが、消防士の仕事です。
建設物の防災上の安全確保の検査、ガソリンスタンドなどの危険物施設の許可行政、危険物取扱者に対する指導などもその仕事の一つとなります。
消防士になるためには、警察と同じく、消防官の採用試験は、?類〜?類までと、専門系があり、?類は大卒以上の者は受験できず、17 歳以上29 歳未満が対象となり、高卒程度の学力が必要です。?類は21歳以上29 歳未満で、大学卒業程度、?類は19 歳以上29 歳未満で短大卒程度の学力が必要、となっています。専門系は、21 歳以上29 歳未満で、大卒以上の学力が必要とされています。体力試験もあります、体も鍛えなければなりませんので、興味のある方は体作りもしておきましょう。
次に自衛隊員についてです。
防衛庁が管理運営している陸・海・空の自衛隊で働いているのが自衛官です。
外部からの武力対撃に対しての防衛活動、災害など緊急事態が起きたときの救助活動や治安活動、海上における警備活動など、国の安全や平和を守るために貢献しています。その他海外での平和維持活動などにも協力しています。
自衛官になるためには、18 歳以上27 歳未満の場合、自衛官採用の国家試験を受けることで、自衛官(2 等陸・海・空士)、婦人自衛官(一般2 士)になることができます。このほか、曹候補士、一般曹候補学生、自衛隊生徒、防衛大学校学生、防衛医科大学校学生、航空学生、看護学生などの募集があります。各試験では必要な知識が違いますので、是非、興味がある方は防衛省のホームページを確認してみてください。
最後に弁護士についてです。
弁護士は、基本的人権の擁護、社会正義の実現を使命とし、法律事務を誠実に行う職業です。立法、司法、行政の三権分立は日本の民主主義の基礎となるものです。弁護士は国民に対し、裁判官、検察官とともに司法を支える重大な職責を担っています。
弁護士は、刑事事件では裁判所の法廷で依頼人である被告人を弁護するなど、依頼者の利益を守るために、法的事務手続きを行い、調査や事前準備をして、裁判所の法廷で弁論を行います。
裁判所以外においても、弁護士は各種の法律相談や法律に則した契約書・遺言書の作成など、様々な法的事務に携わっていきます。
法廷で争わずに当事者同士でもめごとを解決する「示談交渉」や株主総会の運営の指導・助言なども行います。
近年では、社会の国際化に伴い外国を相手にした法律問題も多く起こっており、外国法の調査や国際的取引の交渉なども、弁護士の重要な役割のひとつになっています。
弁護士になるには、弁護士になるには法曹資格が必ず必要です。
法曹資格は、一定の大学の法学部の教授、助教授を5 年以上勤めた人などの例外はありますが、原則は国家試験の中で最も難しいといわれる司法試験に合格した後、最高裁判所の附属機関である司法研修所の修習生となります。その後、2 年間の修習を受け、修了試験に合格した人だけが資格を得られます。
弁護士法上、人権擁護と社会正義の実現という使命を課せられており、私利私欲に走らないような高い倫理感と強い正義感が求められます。
今回は「人を守る仕事」から4つの仕事を紹介させていただきました。
弁護士以外の警察、消防、自衛隊は国家または地方公務員です。
公務員試験は年齢の制限や身体検査など働くためには、ある程度早めから考えていた方がいい職業になります。人を守る仕事は大変なことが多いと思います。自分を危険な環境に置くことも必要になります。
自分の中に人のためにという信念を持ちこの職業を選んでほしいと思います。
それでは、また次回!