パソコン版を見る

加藤学習塾
【岡山県岡山市の進学塾】

[2010年4月8日]

やりとげたぞ!8時間特訓

 毎年この時期恒例の「長時間勉強特訓」を、3月14日(日)、岡山市民会館で行いました。このイベントは、4月から新しく中学2年生と3年生になる塾生を対象にして行っているものです。以下はその様子です。
img1クリック

★日程
今年は会場使用時間の関係から、2部屋を使いそれぞれの学年ごとに8時間特訓として行いました。詳しい時間割は下記の通りです。

<新2年>
  09:00〜10:00 集合・準備
 (1)09:10〜10:20 数学?
 (2)10:20〜11:30 理・社?
 (3)11:30〜12:40 英語?
  12:40〜13:20 昼食
 (4)13:20〜14:30 数学?
 (5)14:30〜15:40 理・社?
 (6)15:40〜16:50 英語?
16:50〜17:00 表彰・解散

<新3年>
  09:00〜10:00 集合・準備
 (1)09:10〜10:20 英語?
 (2)10:20〜11:30 数学?
 (3)11:30〜12:40 理・社?
  12:40〜13:20 昼食
 (4)13:20〜14:30 英語?
 (5)14:30〜15:40 数学?
 (6)15:40〜16:50 理・社?
16:50〜17:00 表彰・解散
img2クリック

★学習内容
 この長時間特訓では、主に暗記を集中的に行うことが主で、知識を増やしています。以下、各教科の内容です。

【英語】
 ひたすら英単語を覚えました。テキストの英単語を集中的に覚え、テストで確かめる、その繰り返しです。ふだん英単語だけを覚える時間はなかなかとれないので、よい機会でした。入試は長文問題が多く、英単語の知識が豊富だと本当に助かります。今回覚えた単語をもとに、さらに知識を増やしていきましょう。

【理科】
 新2年は気体・水溶液・圧力、新3年は電流とポイントを絞り、重要語句を覚えるばかりでなく実験方法や計算問題なども身につける内容で学習しました。以下はその問題の一例です。

<新2年>
○個体→液体→気体のように物質が変化することを何というか。
○体積が5.0立方センチメートル、質量が
10.0グラムの物質の密度はいくらか。
○アンモニアはアルカリ性であるが、その判別方法として液体試薬を使わないのはなぜか。

<新3年>
○回路図をかけ。
○電流と電圧の実験結果をグラフに表せ。
○抵抗が25Ωの金属線に12Vの電圧を加えたとき、流れる電流は何mAか。

【社会】
1時間を地理と歴史に分け、それぞれについて重要語句を覚えました。以下はその問題の一例です。

<新2年;地理>
○地形図上で高さの等しい地点を結んだ線を何というか。
○火山の噴火によってできた「くぼ地」を何というか。
○1年に異なる2種類の作物を同じ耕地で栽培する農業を何というか。

<新2年;歴史>
○縄文時代の人々が食べ物の残りなどを捨てた共同のゴミ捨て場を何というか。
○鎌倉幕府をたおし、建武の新政を行った天皇はだれか。
○7世紀半に開かれた、世界3大宗教の1つは何か。

<新3年;地理>
○イギリスの植民地になっており、1997年に中国に返還された都市はどこか。
○1960年に産油国が結成した、石油輸出国機構の略称を何というか。
○コバルト・クロム・マンガンなどの産出量が少ない金属の総称を何というか。

<新3年;歴史>
○三権分立を主張し「法の精神」を著したフランスの啓蒙思想家は誰か。
○朝廷の許可なく「治外法権」を結んだ大老は誰か。
○1874年に板垣退助が結成した政治団体を何というか。

【数学】
 英語や理科・社会と異なり暗記物のほとんどない数学では、次のような取り組みを行いました。
 まず1時間目では、新2・3年とも「数学検定」(新2年は中1程度の5級、新3年は中3程度の3級)を教材にしました。その目的の、ひとつは現段階で必要な基礎学力を数検を通じて身につけること、もうひとつは3年次の2学期に受ける数検への意識付けをすることです(3級に合格者には、私立高校の入試で加点があります)。以下はその問題の一例です。

<新2年;数学検定5級>
○方程式4x−7=x+2を解け。
○yはxに比例し、x=−4のときy=6である。yをxの式で著せ。
○50以上150以下の整数のうち、6の倍数はいくつあるか。

<新3年;数学検定3級>
○8x+3y=7をyについて解け。
○大小2つのさいころを同時に振るとき、出た目の数の積が9となる確率を求めよ。
○底面の半径が6?、高さが12?の円錐の体積はいくらか。
 次に2時間目は、新2年は「数学能力検定」(中1程度の5級)を、新3年は過去の公立高校入試からの抜粋(主に2年修了の時点でとけるもの)を、それぞれ教材にしました。
 数学能力検定は、数学検定とは異なり一見クイズのようですが、数学に必要な論理的思考やひらめきなどを感じ鍛えることができます。数学に対するイメージを変え、興味を持ってもらう意味で教材にしました。以下はその問題の一例です。

<新2年;数学能力検定5級>
○ある年の、1月1日は日曜日、2月1日は水 曜日、3月1日は水曜日でした。次の年の1 月1日、2月1日、3月1日の曜日を答えなさい。ただし次の年はうるう年でした。
 一方の高校入試は、1年後にこのレベルの問題を解くという現実を体験し、気をひきしめてこれから1年間の勉強に取り組んで欲しいという思いを込めて教材としました。
img3クリック

★チーム対抗
 学習意欲をより高めるため、チームを作り成績を競い合う「チーム対抗戦」の形式で行いました。普段は別教室で勉強していて初めて会った人と同じチームになった人もいましたが、教え合う姿も見られるなど互いに刺激にもなったようです。以下はチーム分けです(かっこ内は教室名です)。

<新2年>

「縄文チーム」
  矢野  亨くん(藤田)
  福竹  駿くん(藤田)
  澤山  拓くん(藤田)
  久本 侑奈さん(山陽)
  谷山 桃子さん(灘崎)

「弥生チーム」
  藤井 佑帆くん(藤田)
  小西  遼くん(福浜)
  上西 巧夢くん(福浜)
  福島加那絵さん(福浜)
  小林 美穂さん(福浜)

「古墳チーム」
  田中  匡くん(福浜)
  紙谷 尚行くん(福浜)
  松村 威輝くん(福浜)
  下山 裕之くん(福浜)
  榎本 祐介くん(福浜)

「飛鳥チーム」
  田中  柊くん(灘崎)
  藤原 元気くん(灘崎)
  酒井 晴基くん(灘崎)
  三村 拓也くん(灘崎)
  請川 友哉くん(灘崎)

「奈良チーム」
  伊藤 康太くん(福浜)
  横山  礼くん(藤田)
  越山 一真くん(藤田)
  中村 友香さん(藤田)
  山本 朋美さん(藤田)

「平安チーム」
  杉山 智香さん(藤田)
  加藤  希さん(藤田)
  南部恵里奈さん(藤田)
  表江 紗也さん(藤田)
  田邉 七菜さん(藤田)
img4クリック

<新3年>

「龍馬チーム」
  三浦 裕貴くん(福浜)
三宅 晃平くん(灘崎)
  入谷 直莉くん(灘崎)
  森下 恵梨さん(灘崎)
  坂本 瑠奈さん(福浜)

「隆盛チーム」
  村上 勇希くん(灘崎)
  近藤 員章くん(灘崎)
  沖本  凌くん(福浜)
  光本 直起くん(福浜)
  重康 美樹さん(福浜)

「利通チーム」
  谷口 智輝くん(藤田)
  竹本 達哉くん(藤田)
  藤本 幸奈さん(藤田)
  岸本  彩さん(藤田)
  岡田 千春さん(灘崎)

「晋作チーム」
  田邉 真悠さん(藤田)
  大月さくらさん(藤田)
  菰口 明恵さん(藤田)
  藤田 麻由さん(灘崎)
  駒井 理乃さん(山陽)

見事優勝したチームは塾長から豪華(?)景品がもらえ、また残念ながら最下位になったチームは罰ゲーム(会場の片づけを手伝ってもらいました)をするということで、楽しい中にも真剣さの漂う雰囲気で学習が進みました。最終的に、新2年は古墳チーム、新3年は利通チームが優勝しました。おめでとうございます。

★6時間特訓の意義
 ところで、塾生の皆さんには、この6時間勉強特訓の意義をぜひ正しく理解していただきたいと思います。
 まず、知識を豊かにするということ。より良く思考するためには、その基礎として知識が不可欠です。今回の特訓で、皆さんの知識はより豊かに、より確実になったことと思います。ぜひ今後の学習に活かしていってください。
 次に、学習方法を身につけるということ。今回の取り組みの中で、集中して話を聞き取ったり、調べながら学習したり、また互いに聞き合い教え合ったりなど、より効果的な学習方法を体験したことと思います。これからの学習スタイルを、さらに進化させたものにしていってください。
 それから、意識を高めるということ。3月は公立高校の一般入試やその発表が行われる時期であり、その同時期に勉強特訓を行うことで、他人事ではなく次は自分の番だという思いをより強く持って、これからの1年間・2年間を有意義にすごしていってください。
 そして、自信を持つということ、今回の特訓は、時間的にも内容的にもかなりハードのものでしたが、皆さんはそれをやり遂げることができました。自分にはこれだけのことができたんだという、実践に裏付けられた自信をもとに、より充実した学習習慣を築きあげていってください。
 最後になりましたが、生徒の送迎をはじめ、さまざまな面でご協力いただいた保護者の皆様に、厚く御礼申し上げます。また、参加した生徒の皆さんも本当にご苦労様でした。『継続は力なり』、この経験を、一度きりのイベントとして終わらせることなく、今後の学習に活かしていってほしいと願っています。