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加藤学習塾
【岡山県岡山市の進学塾】

[2015年11月4日]

夢の探求

夢の探求

ここでは、将来の夢への参考にと職業について少しずつ紹介していきます。
紹介された職業で興味がわき、自分の将来について考える時間を作る事ができれば幸いです。

今回の職業は「書籍を扱う職業」をテーマに紹介していきます。
・編集者・作家・エディトリアルデザイナー・電算写植オペレーター

1つ目は編集者です。
 出版社や制作プロダクションなどで本(書籍・雑誌)や新聞などを企画・編集し、全体の進行管理をするのがおもな仕事です。
締め切りは必ず守らなければいけないので、特に校了直前は多忙。体力・精神力を求められます。

 編集者になるために、特に必須となる資格はありませんが、斬新なアイデアや構成力・管理能力のほかに、制作に関わる社内外のさまざまな職業の人(ライター、カメラマン、デザイナー、
モデルなど)と関わるので、のコミュニケーション能力を兼ね備えていることが重要でしょう。

2つ目は作家です。
 作家を大きく分けると、純文学系とエンターテイメント系に分かれます。
作品を書き下ろし単行本になる場合と、新聞や週刊誌、月刊誌などに連載されたものがあとから本にまとめられる場合があります。収入は主に、原稿料、単行本の印税となります。デビューへの道はそう多くの選択肢はなく、地道に作品を出版社に持ち込んで認めてもらうか、大きな文学賞を受賞して実績を作るか、などです。最近では、小説が売れなくなった、といわれるだけに、特に強烈な個性と、作品世界を求められています。いずれにせよ、書き続ける意欲と情熱が何よりも大切です。

 作家になるには、文芸誌などが主催する新人賞に応募したり、出版社に原稿を持ち込んだりしてデビューする事が多いようです。最近では、ネットで公開していた作品が編集者の目に留まったりする場合もあるので、作品を発表する事が大事です。文章について学べる専門学校などに行くのも良いでしょう。

3つ目は、エディトリアルデザイナーです。
 書籍や雑誌などの本づくりのプロフェッショナル。エディターと呼ばれることもあるこの職業は、企画を立て、執筆者やカメラマン、デザイナーに仕事を依頼し、それをまとめるのはもちろん、印刷所との折衝など、本が完成するまでの全行程に携わる仕事です。
 エディトリアルデザイナーになるには、特に必須となる資格はありません。
美術系の大学や専門学校などで基礎と知識を身につけた後、編集プロダクションやデザイン事務所に就職するのが一般的です。また、デザイン作業はパソコンを使って行う事が多く、パソコンスキルは欠かせません。経験を積んだ後に、独立する人が多いようです。

最後は、電算写植オペレーターです。
 あまり聞き覚えのない職業かもしれませんが、電算写植オペレーターの仕事は、電算写植システムを使って、いろいろな印刷物の原版の主に文字部分を作成するのが業務になります。
電算写植(コンピュータ写真植字)システムは、従来多く使用されてきたカメラとタイプライターの機能を合わせた機能を持つ手動写真植字機の機能に自動組版処理機能や情報処理機能を付加したコンピュータシステムとして開発されたもので、急速に発展普及しました。
電算写植オペレーターは、この電算写植システムを使って、いろいろな印刷物の原版の文字部分を作成します。
 電算写植オペレーターになるには、特別な資格は必要ありません。
しかし、ある程度の技術は身につけておいた方が有利なので、普通は職業訓練校や写植機メーカーが開催する講習会、民間の専門学校に半年から1 年ほど通います。学力は、高校卒業程度が一
般的で、ある程度の国語力と計算能力があるとよいと言われています。
また、文字の専門家として、文字コードや書体に関する知識、日本語組版に関する知識が必要となります。
読みにくい原稿や直しの多い原稿であっても文章の意味を読みとり、スピーディに仕事を進めることができること、根気のあることが求められ、文字や文章に興味があることも重要です。グラフィックデザイナーとパートナー関係にあるため、協調して作業を行うこともこの職業に欠かすことのできない条件のひとつです。

書籍や出版に関わる仕事は、作品を作る創造性とそれを支える根気が必要になる仕事が多いようです。
時代的に電子書籍など、媒体が紙から電気機器に移ってきていますが、時代の流れに敏感な人々なので打開策を持っていることでしょう。