[2016年2月4日]
教育ニュース
1月に行われた大学入試センター試験の平均点の中間集計が発表され、試験科目の半数を超える18科目で去年を上回っています。
大学入試センター試験は1月16日と17日に行われ、大学入試センターは、受験者のうち、およそ26万人の結果を集計し、平均点の中間発表を行いました。
それによりますと、「生物」は64.23点と去年の中間集計より15.14点高くなっているほか、「国語」が9.46点高い125.90点などと、31の試験科目のうち半数を超える18科目で去年を上回っています。
一方で、「英語」は114.67点と去年より3.81点低く、「数学1・A」が6.01点低い56.66点などでした。
このように、1 月にセンター試験がありました。去年の平均点を上回っているみたいです。
センター試験は1990 年から始まり、いままで行われてきました。
国は、2020 年度から大学入試センター試験に替わる、新たな共通テストを始める方針です。各大学に個別試験の改革を求めてもいます。背景には、これからの時代に求められる力を学生に付けてもらうよう、入試や大学・高校の教育を変えたいという考えがあるようです。
ここからは新テストについて少しですがQ&A形式で見ていきましょう。
Q センター試験が無くなるの?
A 国は、現在の大学入試センター試験を廃止し、2020 年度から、「大学入学希望者学力評価テスト」(仮称)を始める考えだ。
Q 何が変わるの?
A 大学志願者の学力を測る目的は変わらないが、「思考力・判断力・表現力」を中心に評価するために、出題内容を変えようとしている。用語や解き方を覚えているかではなく、高校で学んだ知識や技術を使って考える力を確かめる試験にする。
Q どんな問題になるの?
A 新しいテストでは、いくつかの教科や科目を組み合わせた試験も実施する。例えば、英語と理科を組み合わせた出題などが考えられている。さらに、教科の枠を超えて、課題に取り組む力を見る出題もしたいという。記述式の問題も入れる。
Q 年に何回も受けられる?
A 新しいテストをどんな問題にするのか、国が専門家を集めた会議をつくって、検討しているところだ。内容以外に、実施方法も大きく変わる。年に何回か受けられるようになる。
Q 何月に実施するの?
A 高校への影響も大きいので、慎重に検討している。挑戦の機会を多くする狙いもあるが、高校生が「受け身」で入試に臨むのではなく、いつテストを受けるかも自分で判断してほしい、という考えもあるそうだ。
Q 今の高校生には関係ない?
A 新テストを受けるのは、今の中学1 年生からだ。ただ、改革は、暗記中心の勉強だけをしてきた人は、これからの時代には通用しないという危機感が背景にあることは知っておきたい。「思考力・判断力・表現力」は、今の高校生にとっても重要だ。勉強は、知識をもとに、考える力や課題に取り組む力をつけるもの、という意識を持つとよいね。
各大学の入試改革も進む
Q 各大学の試験も変わるの?
A 国は、各大学に選抜方法の改革を求めていく考えだ。今年度から順次、大学入試に関する規定の変更などを始めるという。知識や考える力に加え、自分から課題を見つけて解決する力や、さまざまな人と協力して学ぶ力を重視してほしいという。そのために、高校時代の大会や表彰の実績、志望理由書、小論文、面接、集団討論などの方法を組み合わせた試験をするよう各大学に求めている。
このように複数の教科を併せ持つ試験が行われていきます。
新しいテストに向けて柔軟な思考力を身につけていくことが大切になっていきます。
高校の方も新テストに向けて対策を考えているみたいです。まだ先の事かもしれませんが頭に入れておきましょう。