[2016年4月25日]
小中一貫教育校について
小中学校の9年間を共通の教育課程で学ぶ新しい学校「義務教育学校」が4月、全国22校で開校し、文部科学省は4月7日に調査結果を発表しました。
義務教育学校とは、小学校6年、中学校3年ではなく、「4・3・2」など区切りを変えられ、英語など小中共通の教科を独自に設けることができます。中学校に入学し「いじめ」「不登校」が増える「中1ギャップ」の軽減が狙いとして昨年成立し、4月改正学校教育法で新設されました。校長は一人で、小中学校間で指導内容を変えることも自由ということです。4月に開校したのは神奈川、石川、大阪、佐賀など13都道府県の公立22校。国公私立の計119校が2017年以降に設置予定です。
今回の調査では、取り組んでいない1513市区町村の54%が「検討の余地はない」と回答しています。義務教育学校は既存の小中学校が統合することが想定され、少子化による統廃合を進める方便に使われる可能性も指摘され注意が必要です。