[2012年12月6日]
自分の発見
山中伸弥教授のノーベル賞受賞で分かるように、科学上の発見というと立派な業績を
さすような印象がある。
少し長く生きてきて、私に何か発見があっただろうかと考えてみた。科学上の発見は皆無。
でも自分に関する発見はあったのでは・・と思う。
歩きながら、ふと花が咲いているのに気づく。それまでの自分は、その花に気づいていなかった。
咲く花に気づいていなかった自分と、気づいてしまった自分は違う自分である。こうして違う自分が
生まれた時に、気持ちがよいと感じ、そういう体験を繰り返したくなる。それが発見の喜びである。
生徒は「自分は本質的に変化しない」と思っている傾向が強い。でも、自分が変化しなければ
発見も面白さもない。
一方、自分が悪いほう、不幸になる状況を発見してしまうことがあるかもしれない。でも、それを
発見せずに生きてしまうことは、結局はもっと大きな不幸を招くことになるはずである。
生徒自身が発見の目を育て、新しい年が、新しい自分を発見する一年になるように願っています。
この一年、大変お世話になりました。来る年も学ぶことで得られる大きな喜びを感じ取って
もらえるように、スタッフともども努力を重ねていきます。来年もどうぞ宜しくお願い致します。