[2013年5月1日]
言い訳の利点
学習が終わると、私と一対一で教材をはさんで生徒と「結果の検討」
をする。検討といっても解説することではない。何故正答にたどりつけな
かったのか、その「言い訳」をしてもらうのだ。
「問題文をよく読んでいなかったから」「繰り上がりで間違えてしまって・・」とか
私に向かって思いっきり「言い訳」をしてもらう。
これがなかなか効果がある。間違いに向き合うと自分が鏡に映るのだろう。
それぞれの「言い訳」は確信に満ちていて鋭い。しかも解決の糸口は本人が
既に見つけている。私は殆ど「そうだね。そうだね。」と笑って聞いているだけだ。
指導者は子供の学習した教材を見れば、これまで本人がどんな力を築い
てきたか、今、どんなつまずきを抱えているかも分かる。私はそれを指導者だけ
のものに終わらせたくない。自分を見つめるもう一人の自分を見つければ、自分
で自分を少しずつ指導できるようになる。「言い訳」が自分を変えてくれるのだ。
一方で難しい問題が解けた時や予想外にいい点がとれた時にもその理由を
整然と述べる。どうやら「言い訳」は自分を客観的に捉える魔法の呪文らしい。
「言い逃れ」は許されないが、彼らの成長の力になるのなら、これからも「言い訳」
を楽しんで聞くつもりだ。
五月無料体験学習のおしらせ
期間：5月16日（木）〜31日（金）の16日間
期間中4回無料で体験学習ができます。
お気軽にご参加下さい。