[2015年12月4日]
「料理しかできへん」 シェフを「続ける」ということ (井川直子著)
ここに登場する15人のシェフはイタリアで修行し、今も料理に関わる点だけが
共通項でそれぞれ違う人生を歩んでいる。
家族の介護のため地元に戻った人、成長著しい中国やシンガポールへ新天地を
求めた人、地産地消にこだわる人、更に高みを目指す人、病に倒れて店は閉めた
ものの、料理のすばらしさを伝える仕事を見つけた人、誰もがもがきながら決して
諦めない人たちの話である。
彼らから感じたのは自分の中に核を持った人は、例え困難に出会ってもそれを
受け入れ、変化を恐れずその経験を必ず次に生かすことだった。しかし本人達は
「料理しかできへん」とさらりと言う。彼らは天才でも特別な人でもなく「続けられる」
人なのだ。
「続ける」ということはすごい能力だ。「迷い」がでた時「続けられない理由はあるのか」
を自身に問いかけてほしい。「続ける」という選択は乗り越える力にもなる。この言葉を
手にして皆さんには歩いていって欲しいと思う。
そして・・「これしかできへん」といえるものを見つけ、「これしかできへん」とさらりと言える
人になることを希望します。
この一年大変お世話になりました。
来る年も学ぶことで大きな喜びを感じ取ってもらえるように、
スタッフと共に努力を重ねていきます。 来年もどうぞ宜しくお願い致します。