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啓新セミナー

[2016年7月11日]

筆答検査

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

先日、教材会社主催の『新潟県高校入試結果分析報告会』に参加してきました。
多くの塾の先生が興味があるのが、やはり『筆答検査』。
特に、数学の対策について、皆さん関心があったように思われます。
結論から言いますと、数学の対策は今のところ「ひらめきがすべて!」とのこと。
「数学の筆答検査では差がつかないので、英語の筆答検査と1日目の5教科の対策をしっかりすべき」とのことでした。

数学の筆答検査は、(1)から(3)まで3題あり、(1)はトライ&エラーを繰り返して、ひらめけば解けますが、(2)(3)に至っては、単に式を作って解くだけでなく、その根拠や結論を自分の言葉で説明しなければいけないのです。
しかも、その根拠や結論の説明方法は、合同や相似の証明、「連続する3つの・・・」のような決まった書き方(形式)があるわけでもないですから、模範解答のような立派な解答を書けた子が何人いたのか? という感じです。

当塾の昨年の『筆答検査対策模試』の結果を見ても、毎回解けた子はほとんどいませんでしたが、そんな子でもきちんと上位校に合格していました。

お話しを聞いて、現中学生は『筆答検査よりも1日目の5教科重視!』でいいかと思うのですが、現小学生はそうはいかないでしょうね。
高校入試まで、6年生があと3年、1年生はあと9年もあります!(現小学生が高校受検するときに、筆答検査があるかどうかは不明ですが・・・)
現小学生が高校入試を受ける頃には、「筆答検査では差がつかない」と、はたして言えるかどうか・・・
おそらく、小さい頃から思考力や表現力を鍛えていた子は、きちんと解けるでしょうね。

当塾の小学生の授業には、高校入試(筆答検査)や新しい大学入試制度を見越して、算数の思考力を問う問題にチャレンジする時間を取り入れていますが、思考力だけでなく、表現力を鍛える問題にチャレンジする時間も取り入れる必要がありますね。

高校入試=中学3年生 のように思われますが、どの学年ももう受検対策が始まっています。
日頃から、一問一答的な問題だけでなく、思考力、表現力を鍛える問題にも挑戦しなければいけません。
具合的な問題をあげますと、
「1600年に起きた戦いは?」 だけでなく、「『関ヶ原の戦い』が起きた原因は? また、その結果どうなりましたか?」 が、自分の言葉で説明できるようにすることです。
これは中学生だけでなく、小学生にも言えます。

思考力、表現力を鍛えるには、『書くこと』をめんどくさがらないことと、普段から自分の考えや意見をしっかり伝えることです。