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啓新セミナー

[2016年7月18日]

鉛筆1本800円?

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

小学3年生が現在、『表とグラフ』を学習しています。
『正』の字を書いて数えて表にまとめるだけなのですが、これがなかなか合わない。
大人からすれば「なんで?」と思うような間違いをするのですが、3年生ぐらいですと、自分で整理して図や表にまとめることはまだまだ苦手です。

先日、算数があまり得意ではない子が、表の問題に取り組んでいて、「どうやって解くのかな?」と思って見ていましたら、数え間違いがないように、一度数えたものは、鉛筆で黒く塗りつぶしていたのです。

「なんで塗りつぶしたの?」と聞くと、「こうすれば同じものを2回数えないからと思ったから」と答えました。
その子は、誰かに教えてもらったわけではなく、自分で工夫して解いたのです。
1つ1つ塗りつぶしていましたから、終わるまでにかなり時間がかかりましたが、でも大正解でした!

算数や数学は、自分で考えて工夫して答えを出すことに面白みがあり、そうすることで力が付いていくのです。
小学生の頃に自分で考えて工夫するという経験や習慣のない子が中学生になると、わからない問題に対してただ睨んでずっと固まっていたり、答えが出ればOKで、自分の出した答えに疑問を持たなくなったりします。

先日も、連立方程式の文章題を解いていた中学2年生が、「終わりました」というので、解答をチェックしに行ったら、なんと「鉛筆1本800円」と書いていたのです。
「800円の鉛筆ってどんな鉛筆?」と聞くと、「・・・」何も答えられませんでした。

どんな人間でも必ずミスをします。ですからミスをなくすのは不可能。
でも、「この問題はどういう状況なのか?」を常に考えながら解いていれば、「鉛筆1本800円」は「おかしい!」と思うはず。(中学生は鉛筆なんか買わないので、値段に対する感覚がないかもしれませんが)

単に解き直すのがめんどくさいだけなのかもしれませんが、高得点を取ってくる子とそうでない子との差は、こういうところにあるのではないかと思います。
自分で考えて工夫することは大切なことですね。


来週からいよいよ『夏期講習』が始まります。
6月から受講を受け付けていましたので、7月上旬には塾生の受講コマ数がほぼ確定し、一段落したのですが、ここにきて追加受講する方が増えています。
何の計画も考えもなしに「とりあえず増やす」という方はお断りしているのですが、「もっとがんばりたい!」と思う子が増えているのですね。
(10:00〜12:25、19:00〜21:25の時間帯は、ほぼ満席ですが、13:00〜15:25の時間帯はまだ余裕がありますのでご検討ください。)

我々も、子どもたちや保護者様のご期待に応えられるようにしっかり準備をして臨みたいと思います。