[2016年7月22日]
夏休みが始まりますね。学校帰りに塾に来る小学生の子どもたちは、学校から色々な道具を担いできます。7月までに制作したものや、道具類、理科の授業で使ったのであろうジャガイモやメダカ・・・などなど。そんな子どもたちを見ていると「いよいよ夏休みが始まるんだな」と感じさせられます。ここ数日は晴天が続き、日中は厳しい暑さですが、朝晩は結構涼しく窓を開けて寝ると明け方は寒いぐらいに感じます。せっかくの楽しい夏休み、元気いっぱいにスタートできるよう、体には気を付けたいものです。
小学生はウキウキワクワクの夏休みですが、中学生となるとそうはいきません。2学期制の中学では、この休み明けすぐに「前期期末テスト」が待っているからです。中間テストはちょうど部活動の大会の直後だったことから、思うように勉強が進まず得点を伸ばしきれなかった人は、特にこの夏休みにしっかり学習して期末テストで挽回することが肝心です。各学期ごとに出される通知表の得点は高校入試の内申点につながる大切な一歩となります。中学3年生だけでなく1・2年生にも重要です。この夏、いかに取り組むかで決まる期末テストの得点。やるべきことをきっちり仕上げて臨んでもらいたいと思います。
昨日も今日も同じことを中学生に相談されました。NHKの英語講座についてです。学校で先生方に言われたようで、やった方が良いか?いつやっているのか?やるのならどのような取り組み方をしたらよいか?テレビの講座とラジオの講座とどちらが良いか?などなどを聞かれました。
Eテレでやっている英語番組は小学生向け・中学生向けそれぞれ、視覚的にも楽しく学ぶことができる番組だと思います。個人的には『プレキソ英語』のキャラクターが大好きで思わず毎週見てしまっていますが、この夏休みに初めて取り組むのであれば、やはりラジオの『基礎英語』を聴くことをおススメしますね。
単に英語力UPということだけでなく、番組が早朝(基礎英語1−6:00〜6:15 基礎英語2ー6:15〜6:30 基礎英語3ー6:30〜6:45)に設定されていることが大きな魅力の一つだと思います。長期休暇になるとどうしても生活が乱れがちになります。小学生の『ラジオ体操』と同じで、やるべきことを設けておくことで生活のリズムが作れるのではないかと思います。
もう一つの魅力として、単純に『ラジオを聴く』という行為を習慣化することによって『聞く力』を身に付けるトレーニングができることです。子どもたちの指導の中で、感じることの一つに、学力の高い子供は『聞く力』が優れているということです。授業中に「○○しなさい」という指示を出すことは多々あります。その時に、1回の指示で適切に行動できる子は学力が高い傾向にあります。1回で指示が聞ける子とそうでない子では授業中の集中力、物事に対するイメージ力、理解力に大きな差があります。
文章などを読む&書く、計算をするなどのトレーニングは多くしても、人の話を聴くためのトレーニングというのはしたことがない人の方が多いのではないでしょうか?しかし、『聞く力』というのは学習するにしても働くにしても、生きていく上で最も大切な力の一つです。私も含め親御さん世代からすれば、『人の話を聞く』なんてのは当たり前で、そんなものは敢えてトレーニングすることではないように思うのですが、長年この仕事をしてきて、昔の子どもたちと比べ『聞く力』が弱くなっていることを強く感じますし、年々きちんと話を聞けない子が増えてきているようにも思います。
色々な通信機器が発達したこの時代で「今更ラジオ?」と思われるかもしれませんが、『アナログ』な道具での学習には最新の機器を使った学習にはない良さがあります。やはり学力を身に付けるということは、額に汗して苦労する経験が一度は必要だと思います。流れてくる音声=言葉をひとつひとつ丁寧に拾っていく―そんな学習を是非こどもたちにはしてもらいたいと思います。『基礎英語』の8月号は4月から7月までの内容をおさらいしてくれるものとなっています。この機会に英語が不得意な子も得意な子にもおススメです!!
7月25日から8月27日までは夏期講習期間となるため、ブログの方をお休みさせて頂きます。1ヶ月後、子どもたちの成長ぶりをご報告できるよう、私たちも全力で講習を頑張ります!!
皆様も素敵な夏休みをお過ごしくださいm(__)m。