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啓新セミナー

[2016年10月17日]

計算ドリル

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

小学5年生が分数のたし算・ひき算を勉強していました。
何の苦も無く終わる子と、つまずいてしまう子と大きく分かれます。
 
「3×8」はすぐ答えられるが、「3に何をかけたら24になるの?」になるとすぐ答えが出ない子。
「28と35を7でわると?」はすぐ答えられるが、「28と35は何の段の数(何の倍数)?」になるとすぐ答えが出ない子。

今まで同じように勉強してきたのに、パッと答えられる子とそうでない子がいます。
この差は何か?
1つ目は九九をきちんと覚えていない。
→中学生でも計算ミスが多い子といのは、途中式で、例えば、はっし34、しちは58 と書いてしまったことに気付かないのです。
また、例えば「4かける8は?」と聞かれて、しいちが4、しにが8、しさん12、・・・というように、最初から数えていかなければ答えが出ない子もまだ九九が身に付いたとは言えません。

2つ目は勉強不足。
→計算は繰り返し何度も使うことで体に染み込むものですから、算数の勉強の時だけでなく、日常生活でも使わなければ、使いこなせません。

3つ目はスピード不足。
→「うちの子は、学校の宿題を毎日やっとこすっとこ終わらせているんです」という方がいらっしゃるのですが、小学校の算数の宿題は『計算ドリル』が中心で、量も1〜2ページ程度。
『計算ドリル』というのは単元にもよりますが、じっくり考えて解くというよりはパッと解くもの。ですから1ページ5〜10分で終わる量です。
その『計算ドリル』がやっとこすっとこ終わるような状態ということは、内容が全く分かっていないか集中力がないかのいずれかです。
内容を全く理解していないとなると話は別ですが、パッと解かなければならないものを、ちんたらぽんたら解いていては何の力にもなりません。

小学生は『計算ドリル』というすばらしい武器を持っています。
これを大いに活用すべきです。
活用方法としては、
? スピード(時間)を意識する
? 極力暗算でする
ことです。
また、計算ドリルは3回繰り返すことになっている場合が多いですので、2回目は1回目より、3回目は2回目より正解が多くなることとタイムが速くなることを目標にしましょう。