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啓新セミナー

[2016年10月28日]

まだまだです・・・

10月もあと数日、随分寒くなりましたね。授業後に子どもたちを見送りに外に出ると、あまりの寒さに驚く毎日です。塾に来る子どもたちも鼻をグズグズさせてくる子が少なくありません。こうして一気に季節が進むと風邪をひきやすくなりますね。皆さんも体をお気を付けくださいね。

いよいよ明日から定期テスト対策の特別授業が始まります。朝9:00スタート!!中には9:00〜12:00のテスト対策の後、13:00〜18:25まで通常授業を受講する強者もいます。殆どの対策授業が早い段階で満席となったため、思うようにコマをとれなかった生徒さんも何人か出てしまい、申し訳ありません。当然ながら、通常授業でもしっかり対策をし、どの塾生さんにも目標達成が出来るように、私たちも頑張りたいと思います。

今週から中学3年生に「筆答検査A」の模試結果を返却しています。模試が終了した時点で「かなり難しかった〜」と驚きの声が聞かれましたが、結果を見て更に驚く結果となった生徒も少なくありません。思考力・表現力が問われる内容にまだまだ慣れていない時点での結果なので当然と言えば当然なのですが、学校での実力テストの結果、塾での模試の結果が次々と出てくるこの時期、やる気はあるけれども、なかなか行動に結び付けられなかったり、急にやる気を失ったりする子が多くなります。いわゆ『受検の中だるみ』の時期です。

模試などの範囲の広いテストの結果は、定期テストのように学習してすぐに結果がでるものではありません。ですが、子どもたちからすると、「やっているのに結果が出ない」と落ち込むようです。まだ、本気で学習し始めて間もないのに・・・と思うのですが、その『本気で学習し始めてから日が浅い』ということに気付いていないようです。学習の結果は「1やって1上がる」というように直線で伸びていくわけではありません。長い長い下積みの時期を乗り越えて、ぐっと上がる―【曲線】で伸びていくものです。

また、下積みの期間も3ケ月やったら必ず上がる時が来る―という訳ではなく、その子その子の中学1・2年次の学習がどうであったか?によって下積み期間は長くも短くもなるものです。しかし、やり続ければ必ず「上がる時」が来ます。その「時」まで、いかに我慢してやり続けることが出来るか?が大切です。そして、この「我慢」は子どもだけでなく、周りにいる大人にも必要です。なかなか結果が思うように上がらないからといって、怒ったり必要以上に不安をあおったり、志望校を変えさせたりしたら、その子の「あがる時」を潰してしまう可能性もあります。スポーツでも、何度も何度も失敗を繰り返し、それでも諦めずにチャレンジし続けることによって『技』が出来るようになると言います。勉強も全く同じことだと思います。

そして、どの学年の子どもにもあることですが、「勉強の仕方が分からないからできない」という言葉を言う子がいます。その時に、「じゃあ、今はどうやっているの?」と聞き返すとほとんどの場合明確な答えが返ってきません。「勉強の仕方が分からない」と言う子は、勉強をそれほどしていないことが多くあります。本当にやっている子は、「○○のやり方をしているけれど」と、まず、自分のやっている方法を言える子です。『勉強の仕方』と一言で言えるような簡単なマニュアルなんてありません。「やり方が分からない」と言う前に、ただワークを解いているだけ、単語や漢字を練習しているだけ―ではなく、解けなかった問題を解けるようになるまで繰り返し問題演習をする、単語や漢字をちゃんと覚えたか確認をする―そういう地道な積み重ねをするべきだと思います。このブログの中で何度も言っていますが、まさに『学問に王道なし』です。

今回のテスト範囲はどの学年、どの教科も難しい単元ばかりです。まずは目の前にあるやるべきことを一つ一つ丁寧に取り組むことです。必死にやったその先に、はじめて「どんなやり方をしたらよいか?」という言葉があるのだと思います。ただ行動あるのみです。目標目指して頑張りましょう!!