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啓新セミナー

[2017年2月3日]

「我慢」させていますか?

今日は節分。我が家は夜に授業があるため、毎年、朝早くに「豆まき」をしています。ですので、今年もすでに豆まき終了!落花生を食べながらブログを書いています。先週末から啓新セミナーの塾生たちにもインフルエンザにかかる生徒が増え始めました。定期テストの直前でもありますし、また、なんといっても公立高校入試まで間もないこの時期、体調を崩さないように頑張ってもらいたいと思います。

定期テスト直前ということで、学校のワークに塾の宿題にと日々、勉強に追われる日々かと思われます。塾の授業でも学校のワークの進捗度を見るため全教科のワークを毎週確認しています。塾の宿題のように毎週少しずつ出されるものに関してはきちんとできている子も、5教科分、数十ページに及ぶ学校ワークとなると、きちんと自己管理しながら進めている子は稀です。

前回の定期テスト終了後に「振り返りシート」を作成させ、学校ワークの進め方を指導してはいますが、なかなか言った通りに出来ていないのが現状です。テスト結果がが出たときは「次回は○○のようにする!」と息巻いていた子も、範囲表が出され、いざワークを持ってこさせると悲惨な状況に・・・。まさに「のど元過ぎれば」ですね。

テスト勉強の進め方で多くの生徒に共通するダメなやり方として3つのことが挙げられます。

?範囲表が出されてからワークに取り組む
  
→テスト範囲表が出されるのはテスト2週間前が基本。たった2週間でおよそ約3か月間に学習した内容を5教科全て復習するなんてことは不可能です!!範囲表を見なくても、「今」学習している内容はテスト範囲となることは当たり前です。出来れば全ての教科において、その日に学習した単元をその日の内にワークで復習するのが一番です。記憶が新しい時点で復習することにより苦手単元を減らすこともできますし、直前になって慌ててやる必要もなくなります。

?取りあえず解くだけ解いて後で○付けを一気にする
  
→一気に○付けをするやり方では、せっかくワークに取り組んでも殆ど意味がないと言ってもいいです。どういう思考回路でその問題に取り組んだのか?がはっきりしているうちに、自分の考え方があっているのか?間違っているのか?を確認してはじめて問題演習の意味があります。「勉強したのに結果がでない」と言っている子の殆どがこのやり方をしています。問題演習は【解く+○付け】これでワンセットと考えて取り組んでこそ意味があります。

?苦手、面倒な単元・教科を後回しにする
  
→子どもたちのやりかけのワークを見ると、ところどころ歯抜けになっていることがよくあります。苦手、嫌な単元をとばしてやりやすい所からやっているようです。また、時にはテスト1週間までなのに全く手を付けていない教科がある生徒もいます。苦手、嫌なものを後回しにすると結局テストまでにきちんとやる時間を取ることが出来ず、最後は答えを写して終わり―となります。当然ながら苦手は苦手のまま、テストでも得点出来るわけなどなく、どんどん出来なくなるだけです。難しいな、よく分からないな、と思った段階できちんと向き合う時間を嫌でも我慢して作らなければ、決してできるようにはなりません。

勉強は口で「こうする」「こうなりたい」と言っているだけでは決して出来るようにはなりません。日々の小さな「我慢」を積み重ねて結果が出るものです。勉強が好きで好きでしょうがないなんて子は殆どいません。1日数十分の小さな「我慢」ができるか?もしくはさせられるか?にかかっています。「行動する」―これしか得点を上げる方法は無いと思います。

自分自身を怠けさせる「鬼」を追い出し、自分の望む「福」を呼び込むことができるかは、『我慢』ができるかにかかっているのではないでしょうか?