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啓新セミナー

[2017年2月17日]

眠育

今週は「春が来た!!」と思うような陽気が続きましたね。週末は冬に逆戻りとなるようです。体調を崩さないように気をつけたいものですね。

ほとんどの公立中学校で定期テストが終わり、答案返却も始まりました。まだ定期テストが残っている学校は附属中のみ。範囲も広く、内容も難しいものばかりです。テストまで残り数日です。週末は今まで学習した内容の苦手な部分をしっかり補強するような学習をしてテストに臨んでもらいたいと思います。

今週の火曜日の新潟日報に『眠育』に関する記事が掲載されていました。三条市と燕市の一部小学校で睡眠調査をし、眠育の取り組みを本格化させているようです。調査の結果で1割強の児童に睡眠に問題があると出たようです。記事の中に、

「子どもの脳は思春期頃まで成長し(中略)慢性的に睡眠部億が続くと、脳の働きが悪くなり、集中力や判断力、記憶力が落ちる。」

「就寝・起床時刻が日によって1時間以上異なるのも良くない」

とありました。

塾の授業時、うつらうつらとする子が中にはいます。小学生と比べ中学生の方が部活動などのことも考えると、ある程度は仕方ないのかな??とも思いますが、小学生でもいるのです。啓新セミナーの授業形式は問題演習が中心ですので、小学生も中学生も授業時間中はどの子もひたすら問題を解いて、私たちが説明している声か鉛筆の音しかしない静かな教室です。暖房が入るこの季節、確かに多少眠くなるのかもしれませんが、よくよく子どもたちを見ていると、うつらうつらしてしまう子はいつも限られています。

部活動や習い事が忙しい時期だとか、暖房の季節だとか関係なく、眠そうにしているもしくはコックリコックリしてしまう子は決まっているということです。どんなに部活動や学校でのエネルギーの消耗が激しい季節でも寝ない子は寝ませんし、寝てしまう子は寝ます。少人数制の教室ですので、すぐに声をかけ、時には顔を洗いに行かせ、授業を行っていますが、頭がぼーっとしている中で学習していることが見て取れます。

寝てしまう子に毎日の就寝・起床時間を聞くと、多くの場合日によって大きく異なっていることが殆どです。小学生であれば何かしらの習い事やスポーツ関係が理由で、中学生はどちらかというと、帰宅後ゲームやテレビなどの娯楽を優先したために宿題が終わり切らなくて遅くまで起きていたというパターンが多いです。中学生の中には「12時過ぎまで起きていた」ということもあります。子どもたちは「遅くまで起きて勉強していた」と言いますが、夜中まで起きていなければいけないような学習の仕方をする子は、普段からの学習の進め方に大きな問題がある場合が殆どです。また、そうした夜更かしをしている子の大半が「朝起きられない」と言います。寝る時間が遅ければ当然のことです。

生活習慣というのは変えるのに非常に長い時間と強い意志が必要です。必要に迫られてから生活リズムを変えることとなると体調不良を引き起こすこともあります。こうした生活リズムがよくない子どもたちにいつも、

「入試は夜中に行われない!!朝9:00に脳がフル回転する状態を作らなければいけない!!」

と言っています。高校入試を突破するためにはまず第一に生活リズムをしっかり整えることです。「起きられない」ではなく「起きられる」ように体、生活を作っていくことです。そのためには、休日、長期休暇を含め365日決まった時間に就寝・起床することが大切です。小・中学生にとって、こうしたことはご家族のサポートがないと中々実践できるものではありません。ご家族皆さんで一度お話しをされてみてはいかがでしょうか?