パソコン版を見る

啓新セミナー

[2017年2月27日]

比例の感覚

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

先日、小学5年生の子が、
「定員が50人のバスに、38人乗っています。乗車率は何%?」
という算数の問題を、
「50人で38人だから、100人なら38×2=76人。よって76%。」
と答えていました。

中学3年生の子が、
「1N(ニュートン)の力を加えると3?伸びるばねがあります。では2.5Nの力を加えるとばねは何?伸びますか?」
という理科の問題で、手が止まっていました。

算数だから簡単で、中学校の理科だから難しいという訳ではなく、要は『比例の感覚』が身に付いているかどうかの違いだと思います。
算数の教科書には、『割合(%)=比べられる量÷もとにする量×100』と書いてありますので、当然模範解答も、『38÷50×100=76 76%』となっています。
でも、この「50人で38人だから、100人なら・・・」という感覚はすごく大切で、数学や理科の計算問題を解く上で必要不可欠な感覚になります。

また、小学6年生が苦戦している『単位の変換』も、比例の感覚があればスムーズにいきます。
例えば、
「30?は何m?」
という問題も、
「1m=100?だから10?は(その10分の1で)0.1m。よって30?は(その3倍で)0.3m。」
というのがわかってきます。
(もちろん「1m=100?」のような基本的なことがわかっていなければいけませんが・・・)

今は『単位変換定規』なる便利なものがありますが、先々を考えたら、遠回りで苦しいかもしれませんが、比例の関係を使って解いた方がいいと思います。

『比例』って、分かっているようで結構分かっていないものです。
『比例の感覚』を身に付けるには、普段から自分で線分図等の書いてまとめる練習をすることです。
(結局は、毎週毎週同じ話に行きつきますね。)


昨日の日曜日から中3受検生の『高校入試直前対策講座』が始まりました。
入試まであと10日間。
やっぱり最後の最後までやり切った子は受かります。
起きている時間はすべて勉強するぐらいの勢いでやり切ってほしいです。
我々も全力で指導します!