[2017年3月10日]
ようやく公立高校の入試が終わり、ホッと一息です。入試当日は毎年のことながら、雪がすごかったですね。時間に間に合ったかな?寒くてお腹痛くなってないかな?と一日中気をもむ二日間でした。子どもたちが力を出し切り、良い報告がもらえることを祈る日々です。結果を待ち、不安な日々かもしれませんが、受検生の皆さん、取りあえずは羽を伸ばし、ゆっくり休んでもらいたいと思います。
公立高校入試に関する情報は、今月と来月のお便りで詳しくお伝えする予定です。来年、入試を迎える中学2年生の方だけでなく、小学生の方々も一緒に見て頂いて、今後の学習の参考にして頂ければと思います。
現在、春の個人面談を行っています。保護者の皆様には寒く足元の悪い中、お時間を頂きましてありがとうございます。中学生は先日行われた定期テストの振り返りシートを元にお話をさせて頂いています。
子どもたちが書いた振り返りシートを読んでいると、少し難度の高い応用問題が解けなかったことを悔いている内容が多くみられます。しかし、子どもたちの答案を一つ一つ確認し、間違えた問題にレベル別にマーカーしていくと、この子どもたちが「ケアレスミス」と思っているような問題での失点がかなり大きいことが確認できます。
テストが返却されると、どうしても総合得点に目がいってしまうのですが、どのようなレベルの問題で失点しているかを、つぶさにみることで次への対策が変わります。間違えた問題の「質」を正確に把握することで現在の学力レベルを知り、そのレベルに合った学習を進めていくことが得点UPに繋がるのです。やみくもに問題集を買って来てやらせても実際のレベルに合っていなければ効果はなかなか期待できません。
定期テストで得点するためには、基本的な教科書の太字に関わる問題やワークにある問題がきちんとミスなく解けることが肝心です。そして、こうしたテストを受けたときに大切にしたいことは、どんな問題でどのように間違えたか?であり、基本的な問題がミスなく解けていれば、定期テストレベルであればそれなりの得点となります。基本問題でのミスが多い子の振り返りには必ずと言っていいほど、「ワークをギリギリに終わらせた」とか、「漢字練習や用語を覚えるのを後回しにした」という言葉が出てきます。日々の細かい取り組みをおろそかにして、高得点を狙うことは難しいことです。
また、保護者の方に、「教科書を読んでいるか?」と質問すると、読んでいない生徒が大半です。学習の基本は「教科書の音読」、そして、出てきた用語、言葉を正しく理解することです。その上で、英語であれば文章を書く、文法問題に取り組むとなりますし、数学であれば計算、文章題演習を進めていくこととなります。しかし、このスタートラインとしての「教科書内容の理解」をすっとばして、いきなりワークに取り掛かるというのは、設計図を見ないでいきなり家を建てるような行為だと思います。
最近は、小学生でも高学年になると教科書の音読を家庭であまりしなくなるようですが、小学生でも中学生でも学校から帰ってきて、まず初めにするべきことは、その日に学習したページを音読することだと思います。今解いている問題の説明が教科書のどのページのどの部分にのっているか?がパッと分かるようになるぐらいに、しっかり教科書を読みこむということをしてもらいたいと思います。実際に、授業の中でも宿題の×なおしをさせているときに、教科書のどこを調べたら良いかわからず、全く関係のないページを一生懸命調べている子は少なくありません。中学に入ると、教科書やノート以外にプリントも多く出されるので、そちらの方を優先させてしまっている子が多くいるのですが、まず基本は教科書です。
間もなく新年度を迎える今、再度家庭での学習方法を見直すとともに、今月は1年間の総復習をしっかりして、次年度の学習の準備としてもらいたいと思います。