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啓新セミナー

[2017年6月23日]

理想と現実

今週は雨・風がひどかったり、急に暑くなったりと忙しい毎日ですね。天候が安定しないと体にこたえる〜と思うようになった最近、授業中、前かがみで生徒のノートを覗き込むと腰が・・・( ゚Д゚)。歳をかさねるってこういうことですね。体はそんな感じですが、日々の授業の中で子どもたちからパワーをもらうというよりは吸い取っているので気力だけは十分です。暑さが増してぐた〜っとした様子で来る小中学生が増えてきていますが、気合を入れて週末も頑張りたいと思います。

先日、書店で見かけた一冊。タイトルに惹かれ思わず立ち読みしてしまいました。
『ママのスマホになりたい』 のぶみ著 WAVE出版

img1 シンガポールの小学生の作文『スマホになりたい』を元に、作られた絵本です。家事や赤ちゃんのお世話の間にスマホばかりを見ている母親に「もっと自分を見て」と訴えるカンタロウ君の物語です。読み終わってみると、自分の行動でも思い当たる節があり、反省ひとしきりです。買おうか迷いましたが、うちに帰って、「この本のママ、ママに似てるね」なんて息子に言われたら・・・と思い、買わずに帰ってきました。

赤ちゃんをあやすためのアプリや、叱るためのアプリなど、子育てに使えるアプリが多くあるようですね。「スマホ育児」なんて言葉もよく耳にする昨今、育児の中でスマホを活用している方も多いようです。そのように育児にスマホを使うことには賛否が分かれるものの、大半の教育関係者は「スマホ育児」に対し、否定的です。私もどちらかというと、赤ちゃんをあやしたり、子供を叱るためにスマホを使うのはいかがなものかな?と思う派です。

しかし、そうしたアプリを使って育児をしていなくても、自分の息抜きだったり楽しみのために、子供と一緒に過ごす時間の中でスマホを見ている時間って結構あります。自分が一人で見ているのも、子供の顔をちゃんと見ていないという点で、「スマホ育児」と変わらないですね。子供の視点での言葉の一言一言が胸に刺さりました。

最近は乳幼児期からスマホを使うこどもが4人に一人ほどの割合でいるようですが、こうしたデジタル機器(スマホやゲーム機、タブレットなど)を早期に使わせることは、脳へ大きく影響を与えるようです。我が家の息子も、しばらくすれば「ゲーム機がほしい」と言い出すようになるでしょう。与えたくないと思っていますが、いずれは買うか買わないかを悩むのでしょうね。できれば、そうした悩みを回避できるよう、色々な手を打っている最中です。しかし、日中、スマホを私が触っているのを見ると「ママたちばっかりそういうの持っていいな〜」と言います。

―そうか!!こういう私の行動がゲーム機への興味を持たせる一歩になるのか!!

ハタと、自分の理想と現実のギャップに気づきました。まずは自分の行動からですね。一番身近にいる大人の子供に与える影響はとても大きいものです。日々の過ごし方を今一度見直してみようと思うきっかけをくれた本との出会いでした。