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啓新セミナー

[2017年9月15日]

「大政奉還」?「版籍奉還」?

9月も中旬をむかえ、朝晩はぐっと涼しくなりましたね。明け方は寒いぐらいです。明日からは三連休ですが、大型の台風が列島を縦断するようですので、お出かけは難しそうですね。風が心地よいこの時期なのに残念です。皆さんも連休中、お出かけの際はお気を付けくださいね。

さて、ようやく各中学校の定期テストが終わりました。中間テストと比べ難しかった教科が多かったようで、昨日の授業は渋い表情の子が多くいました。週末から来週にかけ答案が返却されますので、出来たところ出来なかったところをしっかり確認し、次回のテストに備えていきたいと思います。テストが終わったばかりですが、次の定期テストまでは2ヶ月をきっている学校もあるので、ホッと一息できるのも一瞬です。これからは、中学1・2年生は部活動の新人戦があるので何かと忙しくなりますが、今回の取り組みの反省点を胸に刻んで過ごしてもらいたいと思います。

現在、啓新セミナーの塾生の最年少は小学1年生さんです。9月に入り学校では漢字を習い始めたようです。初めて習う漢字の学習は楽しいようで「おもしろいよ!」と言っていました。小学生高学年さんや中学生が聞いたら「うへ〜(*_*)」と言いそうですね。でも、今、漢字の学習を嫌だな、面倒だなと思っている子どもたちも、小学1年生の最初の頃はその子のように『面白いな』という気持ちを持っていたはずです。学年が上がり、画数が増えたり、覚えなければいけない漢字が多くなってきたりすると、マイナスの感情の方が大きくなるのでしょうね。

漢字の学習は確かに地道にコツコツ取り組まなければいけないので、面倒に思うのは分かりますが、高校入試でも10問20点分が出題されますし、何よりも大人になって漢字を読めない書けないでは仕事になりません。

高学年や中学生の漢字の書き取りが出来ない子の殆どは、一つ一つの漢字が持つ意味を正確に理解できていないために書けない読めないとなっています。漢字が組み合わさって熟語になると、きちんと文字の意味が理解できているかが顕著にあらわれます。これは国語の書き取りだけでなく社会の用語の書き取りでも言えます。

昨日も中学3年生の歴史の問題で『大政奉還』と『版籍奉還』『王政復古』などの用語がごちゃごちゃになっている解答を見ました。同じようなごろの四文字熟語のためか、何が何かを覚えるのに苦労しているようでした。しかし、それぞれの文字が持つ意味を考えて覚えていればそういう事態にはなりません。

小学生時代の漢字の学習では、単に「読む・書くが出来る」だけではなく、一つ一つの文字が持つ意味、用法を正しく覚えて漢字練習することは、その後学習に大きく影響します。漢字の学習は学年が上がるにつれ嫌がる子が増えていきますが、正しい書き順で書けているか?文字が持つ意味を理解できているか?その漢字を使って文が書けるか?その3点を大切に『毎日』取り組むことが肝心です。

その際、子どもが一人でそれだけが出来れば良いですが、出来る子はそうそういません。すこし手はかかりますが、保護者の方が横についていてあげる必要がある学習です。1日10分で良いので、そうした親子での取り組みがその後の学習の土台を作ることとなります。

漢字の学習でおススメ問題集があります。一度ご覧になってみてください。
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