[2017年10月9日]
皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。
先週の水曜日は『中秋の名月』でしたね。
夜の授業がなかったので、秋の夜長に月でも愛でようかと息子と一緒に外に出てみたのですが・・・
その日はあいにくの曇り空、しかも、寒い!
5分もたたないうちに家の中に入ってしまいました。
秋というよりは冬の到来を感じた夜でした。
現在小学6年生が『速さ』を学習しています。
『速さ』は中学校の数学の『方程式』や『関数』で使いますし、理科でも使います。
すごく重要な単元です。
『速さ』というと、
速さ=道のり÷時間
時間=道のり÷速さ
道のり=速さ×時間
いわゆる、『み・は・じ の公式』が大事だと思われるのですが、実は公式としてとらえることよりも、『単位量あたりの大きさ』つまり『割合』としてとらえることの方が大事なのです。
例えば、『時速60?』のとらえ方ですが、単に速さが60ととらえるのではなく、『1時間あたり60?進む』ととらえます。
そうすると、「時速60?の速さで3時間進んだら?」という問題も、
1時間あたり60?進むから、3時間ならその3倍
=60×3
=180 180?
となり、「時速60?は分速何m?」という問題も、
1時間(=60分)あたり60?進から、1分あたり(=分速)なら÷60
=60÷60
=1 分速1?
1?=1000mなので
分速1?=分速1000m
となるのです。
また、「2.3時間は何時間何分?」という問題も
2.3時間=2時間+0.3時間、1時間が60分なので0.3時間はその60倍
0.3×60=18
2.3時間=2時間18分
となるのです。(2.3時間=2時間30分と書く子が多い!)
ブログでは書式の関係で言葉と式で説明しましたが、実際の授業では表を使って説明していますので、もっとわかりやすいと思います。
中学生でも、2.3時間が『2時間18分』とパッと出る子は少ないです。
その原因は、小学生の頃に『速さ』を『割合』ととらえず、公式のみに頼っていたからではないかと思います。
公式というのは、ただ覚えただけでは使いこなせませんし、公式のみに頼っていた子は応用問題になると対応できません。
子どもたちには、「できた!」「よかったね」ではなく、きちんと本質を理解してほしいですね。