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啓新セミナー

[2017年11月24日]

啓新セミナーの『掟』

11月も下旬を迎え、冬突入!という天気が続きますね。今年はちょっと早すぎるかな?という時期にタイヤ交換をしたのですが、逆に例年より早めに交換したのが大正解!!です。先週には実家から柚が送られたので、冬至より一足早く「柚風呂」を楽しみました。秋を満喫する間もなく冬本番となった今年、大雪だけは勘弁してもらいたいと思いますが、冬ならではの楽しみを見つけ、これからの長く続く冬を過ごしたいと思います。

全ての中学の定期テストの結果が出そろいました。今回はどの学年も各教科どれも前回のテストより難しかったというのが子供たちの反応です。まあ、大体、思うように得点が取れないとそういう言葉を言うものですが、90点後半から100点を取る生徒も何人かいる状況からみると、まだまだテスト前の取り組みが甘かったのでは??と思います。出そろった答案を一人ひとり確認し、それぞれの取り組みの弱かったところや再度抑えなおさなければいけないところを、今後の授業で指導していきたいと思います。

英語のテストを見てみると、やはり普段の宿題の取り組み方や小テストの合格状況とテストの得点は相関関係があるのが一目瞭然ですね。特に英単語・教科書本文の小テストを毎回一回で合格する子は殆どが高得点となっています。

宿題のワークやプリントはとりあえず最後まで何かしら「書けば」一応「やった」ということにはなります。(当然ながら、いい加減にやってきたものは見た瞬間にわかるのですが・・・)難しければお家の人に聞きながらやっても何とかなるものですし、『提出すること』を一番の目標にしてしまえば、「やった」という事実を残すことは出来ます。もちろん、そんな風に宿題に取り組んでいても学力、成績は上がらないのですが、子ども本人の自己満足にはつながります。

しかし、小テストとなると訳が違います。英語の単語や本文は「読む」「意味を確認する」「書く」という一連の行動を繰り返ししなければ覚えられません。そのように日々努力しなければいけないことをきちんと丁寧に、しかも前向きに取り組んでいる生徒は宿題も同様にきちんと取り組まれています。親や私たちに「見せる」ためだけの宿題をしている子とは意識が違います。

毎月、保護者の方に各月の学習の取り組み状況をお知らせするお手紙をお渡ししていますが、是非「宿題の提出状況」の欄だけでなく、小テストの合格・不合格状況をご確認いただきたいと思います。

「きちんと塾の宿題も学校のワークもやっているのに、なかなか思ったような得点にならない」という場合、多くの場合が小テストの合格率が低いことが言えます。宿題を提出日に提出することは当たり前のことです。提出できていない場合は授業でみっちり厳し〜い指導が入ります。ただ、提出できていればOKではありません。小テストの合格状況を併せてみて頂くことで、どんな意識で宿題に取り組んでいるかが分かります。

ちなみに、中3生の模試の成績もこの小テスト結果と深〜い相関関係があります。中学1年生の頃から、毎週の小テストを確実に取り組んでいる生徒は、少なくとも英語の成績は偏差値60以上となっています。小学生時代に英語を全く学習したことがなく、中学1年生になって初めて英語の学習をした子でもです。中学1年生のはじめから「英語の小テストを大切に取り組むべし!」という一種の「掟」を守ってきたことの成果だと思います。

現在、小学生の保護者の方も、いずれは中学に入り定期テストを受け、それによって通知表の評価が決まるーという生活が来ます中学での英語の成績は小学時代に英語に親しんだからといって高得点となるわけではありません。英語や英会話を学習したかどうかよりも、小学生時代の漢字練習に丁寧に取り組んだか?の方が大きく影響すると思います。『文字や言葉を覚える』というトレーニングをいかに積んだか?が大切です。

小学生の漢字トレーニングも、『指示された漢字を何度もただ書いているだけ』ではトレーニングとは言いません。なんのために書いているのか?練習したものが定着しているか?を意識した学習が積み重ねられる子は、中学での学習でもそのトレーニングがいかして着実に学力を伸ばしていくことができます。

中学生さんも小学生さんも自宅での時間が長くなる冬だからこそ、じっくり丁寧に学習に取り組み春への準備として頂きたいと思います。