パソコン版を見る

啓新セミナー

[2018年1月22日]

解ける問題を見つける訓練

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

先週は暖かい日が続き、道路や駐車場の雪もほとんどなくなり、ちょっと安心です。(ただ、また『最強寒波』が来るらしいですが・・・)
雪の影響で駐車場が歩きにくかったり、車が止めにくかったりして皆様にはたいへんご迷惑をおかけしましたが、なんとか通常通り使えるようになりました。

大雪が降るたびに『早め早めの行動』の重要性が身にしみてわかりますね。
雪が降れば雪かきをしなければならないし、雪が降っても灯油やガソリンを入れに行かなければならないし、幼稚園も休みになるので子どもの面倒も見なければならないし、雪かきをすれば疲れて次の日の朝起きられなくなるし・・・
一週間全く予定通りに進まなくてイライラしていましたが、まあ仕方のないことですからね。
でも、早め早めの行動をしていれば、ある程度回避できたこともあったので、それが反省ですね。(灯油とガソリンは雪が降る前の日にないのが分かっていたのに・・・)

先週はそんなこんなの一週間でしたが、数学のセンター試験はがんばって解くことができました。
毎年思うことは、『1つの計算ミスが命取り!』ということ。
色々な計算が出てきますが、一番明暗が分かれるのは、『分数の計算』の正確さ。
2次関数の平方完成、確率、正弦定理・余弦定理、弧度法、等比数列の和、微分・積分、・・・
どの単元にも分数の計算が必ず出てきます。
いかに速く正確にできるかがカギ。
約分がサッとできない、通分がパッと思いつかないようだとアウトだと思った方がいいですね。
小中学生の皆さんは、大学入試に備えてしっかり分数の練習をしましょう!


私立高校の入試も始まり、公立高校の入試まであと44日。
今年は高校入試対策として、数学のテキストは、数学が得意な子もそうでない子も入試問題ばかりを集めた少し難しめの問題集を使っています。
理由は、毎年入試の正答率を見ると、「なんでこの問題がこんなに(正答率が)低いのか?」と思うことが多々あり、そういう問題がなんとか解けるようになってほしいと思ったからです。

例えば、「辺ABを斜辺とする直角三角形ABCで、AC=4?、BC=2?のとき、ABの長さを求めよ。」という問題。
これは三平方の定理を使えば簡単に解けます。
でもこのABの長さが実際の入試では、複雑な立体図形の中に隠れていて、「ABが直角三角形の斜辺になっている」ことに気づかなくて解けない子が多いのです。

このように、本当は解ける、今まで練習してきた問題と同じであることに気が付かない受験生が多いので、基本的な問題でも正答率が低いのです。

ではこのような問題に気づくにはどうすればいいか?
入試問題を解けるようにするには、入試問題で練習するしかない。
昨年末から取り組んでいるのですが、最初は手も足も出ない子がほとんど。
でも繰り返し訓練していると、問題が(1)から(3)まであると、(2)ぐらいまでは自力で解ける子が出てきたのです。
小問が(3)まであって(2)までできれば上出来です!

しかも、新潟県統一模試で、以前は大問3以降は全滅だったのが、大問3以降でも正解出るようになった子もいるのです。
苦手だからといって簡単なことばかりやっていても点数に結びつきません。
もう時期が時期ですからね。
実際の入試問題にどんどん挑戦して、『解ける問題を見つける訓練』をしてください。