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啓新セミナー

[2018年2月2日]

いつか来る『決断の日』に向けて・・・

今日は気持ちの良い青空が広がっていますね。間もなく立春、暦のうえだけでなくこのまま春突入!を願ってしまいますが、またまた寒波が来る予報です。最近は『冬バテ』なん言葉もあるようですが、インフルエンザ、溶連菌、胃腸炎・・・様々な病気が流行っている時期ですので、冬バテしないよう頑張りたいものです。

先日、息子が幼稚園からのお便りを持って帰ってきました。毎月、表紙裏には理事長先生のお話があり、いつもそのお話で色々と考えさせられたり感動したりするのですが、今月号はママ友達との間で衝撃が走る内容でした。テーマは「ゲーム機器との付き合い方」で、様々なゲーム機器やスマホでのゲームなどを幼児期の子どもたちにさせるのは『言わばタバコやお酒を与えているのに等しいと言える』とのお言葉でした。

仕事柄、教育関係やゲーム機等と脳の関係に関わる書籍を多く読みます。どれを読んでも理事長先生のお話と同様のことが書かれていますし、長年多くの生徒を見る中で、学習にゲーム機が与える悪影響の数々を目の当たりにしてきました。また、女の子よりも男の子の方が「ゲーム依存」になる子が多くいることもみてきました。そして、我が家も・・・男の子です。

幸い我が家は一人っ子で近くに年上の親戚の子がいるわけでもないので、現段階ではゲーム機とは無縁の生活を送っていますが、問題はこれからですね。小学校にあがれば、いつか『ゲーム機を買うかどうか?』の決断の日がくるのだろうと思っています。出来ればゲーム機を与えたくないとは思っているので、様々なことに興味が行くよう今の内から色々と仕掛けてはいるのですが、この小さな努力はいつかむなしく散っていくのでしょうね。

昨今は次から次へと新しいゲーム機器が開発され世に出てます。しかし、中学3年のこの入試直前期になってもゲーム機を取り上げる取り上げないと大騒ぎすることも多々あるのが現実です。実際にゲーム機を私たちがお預かりしたこともあります。子どもが言う『みんな持っている』という魔法の言葉、本当にそうなのでしょうか?ゲーム機が無いことによるマイナスとゲーム機があるゆえのマイナス、このことをよく見極めるのは大人の役目です。大切なのは安易に物を与え過ぎないことだと思います。

また、ルールを決めたからOKかというとそうでもないと思います。「ゲーム機使用のルール」−それは確かに必要ですが、大人と同じようにルールを守ることが出来る子どもがどれほどいるでしょうか?私たちも二日酔いの辛い時には「もうお酒は飲まない!!」と思っても、しばらくすると(もしかしたら次の日には!)、お酒を飲んでしまいませんか?そして、ゲーム機使用のルールを破り、ゲーム依存になった場合、大人の二日酔いと違って「今すぐに」子どもたちは困らないし辛くないのです。ルールを守れなくても痛くもかゆくもない、そんなルールを守り通すことの大変さは大人の方がよく分かっているのではないでしょうか。

我が家においても『決断の時』が来た時には、この理事長先生の「幼少期におけるゲーム機との関わりを大人が嗜好する『たばこやお酒と同じようなものだ』」という言葉を思い出し、熟慮したいと思いますし、皆様のご家庭でも新機種導入の際は、熟考に熟考を重ね決断していただきたいと思います。子どもたちをゲーム依存症にするかしないかは我々大人にかかっているのだと、改めて考えさせられました。