[2018年4月23日]
皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。
算数が苦手だった女の子が、最近すごくいい調子でがんばっています。
『いい調子』と言っても、100点ばかり取るようになったとか、難しい問題が解けるようになったというわけではなく、『固まっている』ことがなくなったのです。
以前は、解けなくなると、ただ固まって時間だけが過ぎてしまうような状態だったのですが、最近は、何も言われなくても自分で絵や図を描いたり、ときには「ちょっきん、ちょっきん」聞こえるからなんだろうと思ったら、紙を切って直方体や立方体を作ったりして考えていました。
もちろん、絵を描いたり、立体図形を作ったりしても必ず解けるというわけではないのですが、指導する立場の人間としては、自分で『工夫して考える』ことができるようになったことはたいへん喜ばしいことなのです。
先日も、「鉛筆5本とノート3冊の合計が710円、鉛筆3本とノート3冊の合計が570円のとき、鉛筆1本とノート1冊の値段を求めなさい」という問題を、何も言われなくても、自分で鉛筆とノートの絵を描いて考えていました。
さすがに、自分の力で答えを出すことはできなかったのですが、私が「この絵から何がわかる?」と聞くと、「違いがわかる」と答え、「じゃあその違いを絵に描いてごらん」と言うと、鉛筆2本の絵を描いて、その隣に『140円』と書き、それでわかったようで、後は自分で解いたのです。
小学生、特に低学年のうちは、式で表すことができなくても、絵や図・表で表現できれば十分。
今は不得意でも、絵や図・表を描いて考えることができるようになれば、この先必ず伸びます!
反対に、低学年のときは算数が得意だったのに、学年が上がるにつれて苦手になってしまう子がいます。
そういう子というのは、低学年のときは、絵や図・表なんか描かなくても頭の中でパッと答えが出たと思います。
低学年の算数は、問題文が短く、目に見える(問題文に書いてある)数字を足したり引いたりするだけでしたので、わざわざ絵や図・表を描かなくてもできるのですが、学年が上がるにつれ、問題文が長くややこしくなり、目に見えない(隠れている)数字を見つけなければならなくなると、頭の中だけでは処理できなくなってしまうのです。
それを昔(低学年時)のように頭の中だけでなんとかしようとするものですから、だんだん嫌になって、わからなくなってしまうのです。
頭の中で処理できない=頭が悪い というわけではありません。
頭の中で処理できないことは、絵や図・表を描いて、目で見える形で考えればいいのです。
うちの息子も通常通りの授業時間になり、帰りが遅くなりました。
学校に行って帰ってくるだけでそうとう疲れるようで、帰ってきてご飯を食べてお風呂に入ると、すぐに寝てしまいます。
なので、先週は無理をさせずに、体を休めることに専念し、お勉強は、学校の復習として、「今日何やった?」と学校で習ったことを自分の言葉で説明させることをしました。
この時期は勉強よりも体調管理が優先ですからね。
でもパパは背中の痛みもなくなり、絶好調ですので、がんばって教科書を一通り読んで予習をしました。
『どうとく』の教科書を久しぶりに読んだら心が洗われました。
<お知らせ>
4/29(日)から5/6(日)まで、ゴールデンウィークのため、お休みさせていただきます。