[2018年5月28日]
皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。
先日、本屋でこんな本を見つけました。
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昭和の教科書と現在の教科書を比べたもので、例えば・・・
昭和世代の教科書:聖徳太子が、『冠位十二階』『十七条の憲法』を制定
平成世代の教科書:聖徳太子(厩戸皇子)が、蘇我馬子と協力しながら『冠位十二階』『十七条の憲法』を制定
昭和世代の教科書の『日本初の貨幣』:和同開珎
平成世代の教科書の『日本初の貨幣』:富本銭
昭和世代の教科書の『江戸時代の身分』:士農工商
平成世代の教科書の『江戸時代の身分』:武士、百姓・町人
昭和世代の教科書:島原の乱
平成世代の教科書:島原・天草一揆
昭和世代の教科書の『気団』:シベリア気団、オホーツク海気団、小笠原気団、揚子江気団
平成世代の教科書の『気団』:シベリア気団、オホーツク海気団、小笠原気団
昭和世代の教科書の『力の大きさの単位』:g重、kg重
平成世代の教科書の『力の大きさの単位』:N(ニュートン)
昭和世代の教科書の『速さの単位』:m/秒、km/時 など
平成世代の教科書の『速さの単位』:m/s、km/h など
昭和世代の教科書:リアス式海岸
平成世代の教科書:リアス海岸
塾の講師をしていますので、「変わったんだな」ということは知っていても、その『理由』までは知らないことがたくさんあり、すごく勉強になりました。
新しい事実が発見されたり、新しい定義が生まれたりすると教科書の内容・表現も変わりますからね。
読書スピードが遅い私でも一気に読めるくらい面白い内容でした。
昨日、一昨日も『定期テスト直前対策講座』を実施しました。
中学1年生は初めての対策講座でしたが、中学2・3年生は、何度も参加していますので、さすがに「全部わかりません」と言ってくる子はいません。
でも、ほとんどの子が、不得意教科の対策がうまくいっていない様子。
不得意教科の対策がうまくいかない子の共通点は、
1.不得意教科の勉強を後回しにしている。
2.教科書や解説を見ながら解いたくせに、自力でできたと思い込んでいる(わかった気になっている)
です。
子どもたちに、「学校のワークは終わった?」と聞くと、「〇〇と△△は終わったけれど、□□はまだ。」という答えが返ってきます。
たいがい、□□は不得意教科です。
不得意教科は得意教科の倍以上勉強しなければいけないのに、後回しになって、結局は得意教科よりも勉強量が少なってしまうのです。
これではいつまでたっても克服できません。
また、教科書や解説を見ることは悪いことではないのですが、それでは自力で解けたことにはなりません。
見ながら解いた問題は、何も見ないで解けるかどうか自分でテストしてみて、さらに間違えた問題は、間違いがなくなるまで何度でもテストするしかないのです。
そんなことをしていれば当然時間がかかりますので、後回しになんかしてられないはずです。
残された時間はわずかですが、不得意教科の克服に全力を注いでください。
息子は学校で何回か『小テスト』を受けたようで、その結果を持って帰ってきます。
コーチングの基本として、『まずはできたところを誉め、その後にできなかったところを指摘して直す』というのがあり、私も教室で実践しています。
でも、息子の答案を見ると、間違えた問題にすぐに目が行き、「何で間違えたの?」とついつい言ってしまいます。
『自分の子』というのは難しいですね。
反省することばかりです。