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啓新セミナー

[2018年6月8日]

『まあいいか』からの脱却

今日は一日とても暑かったですね。鳥屋野小では低学年が遠足でしたが、お天気は申し分ないもののちょっと暑すぎたのでは・・・と思いました。これからの季節を思えばこの晴れ間はとても貴重だとは思いますが、強烈な日差しと蒸しっとした暑さはこたえますね。湿度の高い時の方が熱中症になりやすいそうなので気をつけたいものですね。

さて、本日で全ての塾生の定期テストが終了しました。テストが早かった学校では既に答案返却もされました。今日からは恒例の「振り返りシート」の作成に入ります。今回はあらかじめテスト前に『やることリスト』を作成してテストに臨んだのですが、リストを完遂させられた子はどれほどいるでしょうか?振り返りをしながら、自分の作成したリストが妥当なものであったのかどうか?の検証もしたいと思います。

どの子もテスト終了時や答案返却時、私たちがテストについて聞いてみると結構、殊勝なことを言います。自分自身がやっていなかったことを素直に認めた発言をしてくれます。(ご家庭ではどうでしょうか???)その言葉を聞いて、「おおっ!!」とその後の行動に期待を寄せるのですが・・・(^-^;。今の気持ちをいかに長続きさせて勉強に向かわせるか?―本当に難しいですね。まずは一歩。しっかりと今回のテストに対する自分の取り組みを見直させる、何ができて何ができなかったのか?を振り返らせることがスタートだと思っています。

テストで思ったより得点が取れなかった子達にはある共通点があります。それは、普段から自分の学習に対しての評価が甘いということです。
・・・このぐらいやったから『まあいいか』   
・・・思ったよりも進んだから『まあいいか』
・・・意外ととけたから『まあいいか』

基本的にすべてにおいて『やり切る』ところまでいかず、『何となく まあいいか』で済ませてしまう―そんな傾向が見られます。
それは提出する課題の完成度だけに表れるわけではなく、授業中にもそういうところが表れます。授業中では、自分自身で調べられるところまで調べたり、何度も繰り返し解きなおしたりすることなく、ここまで考えたから『まあいいか』→『先生、わかりませ〜ん』となります。辞書や教科書、もしくはワークの要点にも書いてあるような基本問題でさえも、すぐに『わかりませ〜ん』なのです。限界値を超えろ―なんて事は思いませんが、せめても限界値に近づこうとする姿勢を見せてもらいたいと思います。

今日の授業中、ある生徒に・・・
『5×0.9=4.5 4.5×0.9=4.05 4.05×0,9=3.645・・・ この式のように、1より小さい数をかけたら、答えはかけられる数よりもどんどん小さくなる。自分の限界値を低く低く設定するということは、この計算のように自分の能力を削っていくこととだ。』
と話しました。『まあいいか』から一日も早く抜け出していけるように、これからも声をかけていきたいと思います。