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啓新セミナー

[2018年7月9日]

されどひき算

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

小1の息子が、学校で『ひき算』を習っています。
計算はなんとか克服できそうなのですが、問題は『文章題』・・・
1年生で習うひき算の問題は、次の3種類があります。
 ? りんごが7個あります。3個食べたら残りは何個ですか?
 ? 子どもが7人います。男の子は3人です。女の子は何人いますか?
 ? お菓子を、兄は7個、弟は3個持っています。どちらが何個多く持っていますか?
どれも、7−3 となるのですが、すべて意味が違います。
?は、7個のうち、3個食べた(減った)、つまり、『残りを求める問題』。
?は、?と同じような『残りを求める問題』なのですが、実際に男の子が消えた(減った)わけではなく、『わからない部分を求める問題』。
?も、実際に減っているわけではなく、『違いを求める問題』です。
?のような、実際に数が減る問題は、すんなり理解してくれたのですが、?と?のような、実際に数が減らない問題は苦労しています。
「引けばいいんだよ」と言ってしまえば、それまでなのですが、それでは先々困ってしまいますので、なんとかきちんと理解できるようにあの手この手で奮闘しています。
また、?のようなパターンでも、次のような問題になると、また混乱してしまいます。
 「お菓子が5個あります。お母さんが全部食べてしまいました。残りは何個ですか?」
うちの子は、
 5−0=0
と書いたのです。
(式も間違っていれば、計算も間違っている!)
全部食べてしまうと、なくなってしまうということは理解できたようなのですが、それを式にするのは難しかったようなのです。
大人から見れば、「なんで?」と思うかもしれませんが、1年生にとって、この問題のように、数字が2つない(1つ隠れている)問題は、かなりハードルが高いのです。
でも逆に言えば、数字が2つあれば今までのパターンで解けるということ。
ということで、「お母さんが全部食べたということは、つまり、お母さんは何個食べたの?」というように、わかりやすい言葉や数字に『言い換えて考える』ことを繰り返し練習しています。
「1年生の算数なんて、教えることは何もない」と思っていましたが、先々のことを考えれば、1年生だからこそ、きちんと指導しなければならないのですね。
たかがひき算、されどひき算ですね。
私自身が勉強させられました。