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啓新セミナー

[2018年9月14日]

塾は『魔法の部屋』ではない!!

朝晩がめっきり涼しくなりましたね。我が家ではもう厚手のお布団を出しています。日中は日差しはまだ強いものの涼しい風が心地よく、夏の間に増量した私は最近、ウォーキングを始めたのですが、慣れないことはするものではありませんね。昨日から足の付け根が痛く、湿布を貼る羽目となってしまいました。『運動の秋』とは言いますが、運動とはかけ離れた生活をしていた自分を恨めしく思う今日この頃です。

さて、各中学校で行われていた定期テストが今日、全て終了します。上山中は昨日で終わっているのですが、中学1年生さんは、眠そうにしている子が多くいました。テスト期間に最後の追い込みをしたようですが・・・。今回のテストは、夏休み前に仮のテスト範囲表が出されていました。ということは、長い夏休みの間にある程度、テスト勉強をするようにということです。

夏期講習、テスト対策とテストに向けて学習する時間はたっぷりあったはずなのですが、この夏休みに思うように学習をすすめられなかったからでしょう。テスト間際になって大慌てで復習をしなければいけないような学習では思うような結果にはなりにくいかと思います。

勉強は「習慣」です。日々の生活の中で、歯磨きををしない日がないのと同じように、「○○だから勉強しなくてよい」というのはありません。たとえ10分しか時間がとれなくても、「勉強しない日」を作らないようにすることが大切です。夏休みは「時間がたっぷりある」という思いから、後回しにしていた「ツケ」がテストの直前やテスト期間にまわってきたのでは?と思います。

また中には、テスト範囲の学習を終え、十分に復習する時間が殆どの生徒にはあったのですが、テスト範囲の学習が終わり切らなかった子もいます。テスト範囲の学習が終わらない子の共通点は、

?一つ一つの行動が遅い。→時間を意識して行動できていない。
?その日の気分で学習をする。→日によって学習のペースが安定しない。
?学習道具の管理ができない。→机の上がやたらごちゃごちゃしている。


この3つが挙げられます。これらは、塾の授業中の様子でのことですが、家庭でも同様の行動をしていることが予想されます。家庭生活のことで?〜?を言い換えると、

?起床してからの準備、食事時間などがダラダラしている。
?気分がのっていればたくさん学習するが、のらないと全くやらない、もしくは、やっているような『ふり』だけで進まない。
?自分の持ち物が家のあちらこちらに散乱していたり、勉強道具が出しっぱなしになっている。


ということが考えられます。塾での様子を見ていると、その子の家庭での様子が垣間見えます。昨日の授業の間に子どもたちに改めて、定期テストに対してどう取り組むべきか?定期テストの重要性などについてお話ししたのですが、塾での学習と家庭での学習は、車の両輪のようなものです。塾で出来ないことは家でも出来ない、反対に家で出来ないことは塾でも出来ない、と言えるかと思います。

塾と言うのは『魔法の部屋』ではありません。ただ、塾に来て、その空間の空気を吸っているだけで学力が付く訳ではありません。
今回のことを是非次回の定期テストの時に思い出して、同じことを繰り返させないよう、子どもたちをサポートしていきたいと思います。