[2018年10月1日]
皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。
先日、新聞を読んでいたら、文化庁の国語世論調査の結果が掲載されていて、「『なし崩し』や、『げきを飛ばす』の本来の意味を理解している人が2割程度しかいない。」と書かれていました。
恥ずかしながら、私も理解していない8割の方に入っていました。
無知って怖いですね。
読めない漢字はすぐに調べますが、普段使っている言葉は、改めて調べようと思いませんからね。
気をつけなければいけませんね。
それと同じように、字の書き順もけっこういい加減に書いていました。
現在小1の息子が、カタカナや漢字を練習しているのですが、「えっ、この字ってこういう書き方だったの?」という字が多々あり・・・
子どもの頃、いかにきちんと勉強しなかったか・・・
なんとなく感覚で字を書いていたんだと反省しています。
ということで、今は毎日息子と一緒に字の練習をしています。
やはり恥ずかしいですからね。
感覚と言えば、小学生の頃、算数が得意だったのに、中学生の『文字式』でつまずいてしまう子がけっこういます。
原因の1つが、小学校の頃、『感覚』で解いていたことが挙げられます。
例えば、「周りの長さが30?の長方形があります。縦の長さが7?のとき、横の長さは?」という問題。
感覚で解く子は、特に式も書かずに、パッと、8? が出てしまいます。
小学校の頃はこれで問題なかったのですが、これが中学校の文字式になると途端に答えが出なくなる、何をどうしたらいいかわからない状態になるのです。
中学校の文字式ではこういう問題になります。
「周りの長さが30?の長方形があります。縦の長さがx?のとき、横の長さは?」
答は、15−x (?) なのですが、これが理解できず、「15はどこから出てきたのか?」「長方形の縦は2つあるのになぜ2xにならないのか」・・・と、頭の中がぐちゃぐちゃになってしまうのです。
恐らく、感覚で解いている子の解き方は、
7×2=14
30−14=16
16÷2=8
と瞬時に計算しているので、15が出てこないのは当然。
もちろん、この解き方が間違っているわけではありませんので、これはこれでいいのですが、15−7=8 (横の長さ=周りの長さの半分―縦の長さ)という解き方もきちんと理解しておかなければいけなかったのです。
算数の得意な子って、けっこう自分の解き方にこだわってしまいますので、なかなか他の解き方を受け入れられないのですが、先々のことを考えると、色々な解き方・考え方を知っておくことが大事。
それに頭の中だけで解決するのではなく、途中式をきちんとも大事です。
これから秋休みに入ります。
夏休みに小学校の復習をしなかった1年生の方は、これらのことを踏まえて、もう一度算数の復習してみてください。