パソコン版を見る

啓新セミナー

[2018年10月22日]

計算練習

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

先日、天気も良かったので、親子3人で『阿賀野川のライン舟下り』に行ってきました。
遊覧船に乗ったことはあるのですが、舟下りは初めての体験。
『舟下り』と言えば、船頭さんが漕いで、水しぶきをざばざば浴びながら進む舟かと思っていたら、我々の乗った舟は、エンジンのついた舟でした。
思っていたのとは違って少しがっかりしましたが、船頭さんの話がおもしろくて、あっという間の40分間でした。
それにしても、阿賀野川は新潟県を流れる川なのに、長さは全国10位だとか、水量は信濃川に次いで全国2位だとか、知らないことが多いですね。
「信濃川は家の前を流れているので馴染みがあるが、阿賀野川は馴染みがない」と思ったのですが、信濃川のことも実はありまよく知らない・・・
知っているようで知らないことって多いですね。勉強不足です。
せめて身近なことぐらいは知っておいた方がいいと思いました。


現在小学5年生が『分数たし算・ひき算』を勉強しています。
この単元でつまずく子は多いですね。
『分数のたし算・ひき算』で重要なのは、『約分・通分』。
でその『約分・通分』のもとになるのは『かけ算(九九)』なのです。
この単元でつまずく子というのは、「3×8」はすぐ答えられるが、「3に何をかけたら24になるの?」になるとすぐ答えが出ないのです。
2年生のときに学習した九九は大丈夫だったのに、なぜつまずいてしまうのでしょうか?

1つ目は九九をきちんと使いこなせていない。
→中学生でも計算ミスが多い子といのは、途中式で、例えば、はっし34、しちは58 と書いてしまったことに気付かないのです。
また、例えば「4かける8は?」と聞かれて、しいちが4、しにが8、しさん12、・・・というように、最初から数えていかなければ答えが出ない子もまだ九九が身に付いたとは言えません。

2つ目は練習不足。
→計算は繰り返し何度も練習することで体に染み込むものですから、学校や塾の授業時だけでなく、家庭学習をしっかりやる必要があります。
しかも大人が思っている以上に、子どもは何かを身に付けるのに時間がかかりますし、忘れるのも速いです。
また、小学生に限ったことではないのですが、週に1回程度でOKな学習と、毎日やらなければいけない学習があります。
漢字や英単語練習なんて、週に1回やったところで身に付くものではなく、1日10分でも毎日続けた方が効果があり、それと同じで、計算練習も1日わずかな時間でも毎日練習した方が効果的なのです。

3つ目はスピード不足。
→「うちの子は、学校の宿題を毎日やっとこすっとこ終わらせているんです」という方がいらっしゃるのですが、小学校の算数の宿題は『計算ドリル』が中心で、量も1〜2ページ程度。
『計算ドリル』というのは単元にもよりますが、じっくり考えて解くというよりはパッと解くもの。ですから1ページ5〜10分で終わる量です。
その『計算ドリル』がやっとこすっとこ終わるような状態ということは、内容が全く分かっていないか集中力がないかのいずれかです。
内容を全く理解していないとなると話は別ですが、パッと解かなければならないものを、ちんたらぽんたら解いていては何の力にもなりません。

小学生は『計算ドリル』というすばらしい武器を持っています。
これを大いに活用すべきです。
また、計算ドリルは3回繰り返すことになっている場合が多いですので、2回目は1回目より、3回目は2回目より正解が多くなることとタイムが速くなることを目標にしましょう。
また、お家の方も忙しいかと思いますが、やり終えたドリルやノートを見るだけでなく、実際にお子さんが解いている姿もぜひ見てやってください。