[2018年10月26日]
秋も深まり朝晩はぐっと寒くなりましたね。今週は気持ちの良い秋晴れが続きましたが、明日からはくずれてくるようです。ここ最近は体調を崩す子が増えてきていますので、どうぞお体を大切に過ごしてくださいね。
さて、明日27日からは『読書週間』』が始まります。日も短くなりお家で過ごす時間が長くなってきているかと思います。こんな秋から冬にかけて、読書にふけるのは良いものですね。以前は、急に『活字』が恋しくなる時が年に数回ありました。とにかく何でも良いから本を読みたくなる―そんな風に思う時がありました。だんだん、年のせいか細かい字を読むのがおっくうになり、最近はそう思うことがめっきり減りましたが・・・(-_-;)。
自分が本を読むことが好きなせいか、息子にも本好きになってもらいたいと思い色々と幼児の頃から「しかけ」をしてきました。幼稚園の頃は私の方で良いと思う本を選んでも文句なく読んでくれてはいたのですが、だんだん大きくなってくると、そうはいきませんね(^_^;)。当然と言えば当然なのですが・・・。
一緒に本屋に行っても、最近好きな「仮面ライダー」や「おしりたんてい」コーナーばかりで、「これがいい!!」と持ってくる本を見て、顔がひきつることがしばしばです。そうした本も誰もが通る道なのだろうな〜と思いつつも、親としては子どもに読んでもらいたい本へ何とか導いていけないものかと画策する日々です。そんな私が考えた方法の一つに『映画』があります。
子どもにいつか読んでもらいたい本として、『はてしない物語』・『ナルニア国物語』『銀河鉄道の夜』、この3冊は絶対はずせません!! ま、自分が面白くて大好きだった、というだけなのですが。しかし、子ども時代に一度はファンタジーの世界にどっぷりハマるという経験をしてもらいたいという思いもあります。まだまだ、小学1年生、ちょっと早いのはやまやまなのですが・・・、本屋で『はてしない物語』を見せても、見向きもしませんでした。
でも、彼にこの本にどうしても興味をもってもらいたい!!という私の勝手な願望から、本の前にまず、映像で見せてしまおう!!という結論に至りました。『ネバーエンディングストーリ―』は既に制作から30年近くたっているのではないでしょうか?イマドキのCGを駆使した映像になれているせいか、いろいろ細かい所の荒さに苦笑してしまいましたが、昔見た『ファルコン』の姿を久しぶりに見て感動してしまいました。息子はというと・・・、やはり画像を見せたのは良かったのか、『ファルコン』に対してとても興味を持ってくれたようで、『ネバーエンディングストーリ―2』も見たい!!と。いつかこの記憶から『はてしない物語』に繋がってくれれば・・・と思います。
大人でも映画を見て原作を読む、もしくは原作を読んで映画を見る、ということは良くあるのではないでしょうか?そうした映像化された本というのは、なじみのないジャンルに踏み出す一歩として有効ではないかと思います。本の良い所は、その文字から場面や人物などを自分でイメージ化できるところにありますが、時には映画化されたモノを見てイメージ化する助けを得たり、自分のイメージとの違いを発見したりするのも良いのではないかと思います。
久しぶりに古い映画を見て、やはり名作というものはその映像が時代遅れになっても、作品の魅力が古びた映像からでも伝わってくるものだと強く感じました。私のこんなささやかな「作戦」が身を結ぶかは分かりませんが、何年たっても心に残るようなそんな名作たちを読む日が彼に訪れてくれることを願うばかりです。
親が読んでほしいような本を子どもが読むようになる、なんてことは中々ハードルが高いものですが、色々な方法で「しかけ」を撒き餌のように散りばめることで、いつか手に取るようになるのでは?と思います。我が家の「しかけ」が皆様の参考になれば…と思います。