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啓新セミナー

[2018年11月12日]

『見たことある問題』を増やす

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

中学生の定期テストが近いので、先週は『時事問題確認テスト』を行いました。
何の前触れもなく突然行いましたので、できないとは思っていましたが・・・
せめて、新潟市の新市長の中原八一さんや、ノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑さんぐらいは知っていてほしかったですね。
(中原八一さんを知っていた子は半分くらい、本庶佑さんを知っていた子は3割ぐらいでした)

ニュースを見たり、新聞を読んだりしない子どもたちが悪いと言えば悪いのですが、政治・経済・世の中の出来事に子どもたちが興味を持てるかどうかは親の言動次第ではないかと思います。
子どもというのは親の言うことを聞いていないようで実はちゃんと聞いています。
ですから、親が普段から政治・経済・世の中の出来事について話していたり、ニュースを見たりしていれば、自然と子どもの耳に入るものなのです。
また、選挙なども積極的に子どもを連れて行った方がいいと思います。
まだ投票はできませんが、実際に投票の様子を目にすることで、「あの時の選挙で選ばれた人なんだ」と興味・関心が持てるはずです。

世の中は日々動いています。
ですから、世の中の仕組みを教科書で勉強するだけではたりません。
ぜひ親御さんが色々な情報を日々発信し、色々なことを経験させてあげてください。


新潟県統一模試が終わり、その採点が終わりました。
数学のテストで、定期テストではいつも90点以上取れるのに、模試になるとその半分ぐらいしか取れない子がけっこういます。
定期テストと模試は何が違うのか?
一番の違いは、『見たことある問題』かどうかだと思います。
定期テストというのは、教科書やワーク・プリントの問題の数字を変えた問題がほとんど。(中には『そのまんま』という問題も)
ですから、教科書やワーク・プリントをちゃんと勉強していればできるのです。
それに対して模試というのは初見の問題、つまり『見たことない問題』ばかりなので、できないのです。
でも正確に言うと、模試の問題は、子どもたちには『見たことない問題』かもしれませんが、長年塾講師をしている我々にとっては『見たことある問題』なのです。
我々と子どもたちとでは、今までに解いた問題の数が違います。
ですから、『見たことある問題』ばかりの状態にするにはたくさん問題を解けばいいのです。
そうと分かれば今から入試用の問題集を20冊ぐらい買ってきて・・・ というのが理想ですが、現実的には難しいですね。他の教科の勉強もしなければいけませんし。
そうなると、量を増やすのは限界があるので、質を上げなければいけません。
質を上げる。
以前にも書きましたが、数学は頭の中で考えるのではなく、手と目を使って考えるもの。
ずーと問題とにらめっこしているのではなく、まずはわかっている情報を図やグラフに書き込むことです。
何かしら書いていると、「あれ、これがわかれば、ここもわかるんじゃね?」という気付きが生まれ、あとは『見たことある問題』の解き方をすればいいのです。
でももし、何も気付けなかったら、そのときは解答・解説を読みましょう。
解答・解説を読んでいると、実は『見たことのある問題』だと気付くこともあります。
大切なのは自分で気付くこと。
自分で気付いたことは新しい知識として一生残ります!
『見たことある問題』を増やすために、演習量を増やし、解き方を工夫しましょう。