[2018年12月14日]
毎日寒いですね。強風に雷、そしてアラレと、新潟の冬満喫の一週間でしたね(-_-;)。こう寒いと外に出るのがおっくうになり、家と教室の往復だけで日々を過ごしているのですが、本当はこういう時だからこそ体を動かした方がいいのでしょうね。現実は・・・厳しいです。インフルエンザの流行期に入ってきたようです。どうぞ皆様、お体を大切にお過ごしくださいね。
先月末から個人面談を実施しています。中学生の保護者の方とは前回の定期テストの結果から今後の学習についてお話をしていますが、やはり多くご相談いただくのが社会・理科の勉強法についてです。
社会・理科はただ「暗記すればいいだけ」と思う保護者の方が多く、その『覚えるだけ』がなぜできないのか?を悩まれていらっしゃいます。保護者の方々は、ひたすら教科書を読んで書けば、覚えるだけなんだから・・・と仰られます。
確かにそうなのですが!!そのただ『覚えるだけ』が難しいのが今の子どもたちです。まず、第一に保護者の方の時代と今の時代の子どもたちでは、それらのことを理解するためのベースとなる知識が少ないのです。たかが数年もしくは数十年でしかありませんが、自分を含め保護者の方の世代と子供世代では、その取り巻く社会環境・生活環境・学習環境が異なることからだと思われます。
特に私が思うのは、私たち大人世代の場合、小学生時に都道府県名や県庁所在地名を徹底的に叩き込まれています。「詰め込み教育」と批判もされましたが、覚えきるまで居残りなんてことも少なくありませんでした。また、テレビではほぼ毎晩のように時代劇がやっていて、祖父母や両親などと一緒に見ていたというより見させられていたなんてこともありました。
たかがテレビ番組とは言えないものです。そうしたものを見ることによって「将軍」ってどんな人?お奉行様って?江戸時代の生活って?など多少誤った解釈になる事もありますが、何らかのイメージを持つことが出来ました。そうした、日々の経験が社会の勉強のベースを作り、「ただ覚える」に良い影響を与えていたことも考えられます。
中学生に都道府県名や県庁所在地を書かせて見ると、無残なまでに書けない子が結構います。大まかな時代の流れ、平安時代⇒鎌倉時代などのようなものもあやふやな子も少なくありません。ベースとなる知識が少ない子たちに、ひたすら教科書を読んで叩き込め!!なんてことが難しいのは仕方ないことかもしれません。
また、「とことん知識を詰め込む」という経験が少ない子たちに、「暗記しろ!」というのも無茶なことかもしれません。「詰め込み教育」が良いか悪いかは、それぞれの考え方かと思うのですが、何かを『覚える』ための一つの手段としては、一心不乱に「詰め込む」という経験があるか無いかは大きいのだと思います。
こうした子どもたちに、社会に興味を持つ、なにかしらのベースとなるものを作ることは出来ないかと、教室には漫画の「日本の歴史」を置いてあります。休み時間にすることがなく仕方なく手にした子供がはまって読む姿が見られます。漫画でも良いので、社会に興味を持つきっかけとなる本が身近にあると良いのかもしれませんね。
私的におススメなのが、「東大教授がおしえるやばい日本史」です。
↓ ↓ ↓
先日、何となくで購入したのですがこれがものすごく面白い!!社会に興味がある子もない子も是非一度は手に取ってもらいたい一冊です。ベースが薄い子どもたちの「きっかけ」になるのではないでしょうか?