[2019年1月18日]
1月も中旬を過ぎ、明日からは大学入試センター試験が始まりますね。寒さも一気に加速し、ここ数日は本当に毎日寒いですね。また、下越地方もインフルエンザの流行が本格化し、最近はお休みする生徒さんも増えてきています。来週には、私立高校の入試もあるので、特に中学3年生さんは体調に気をつけて頂きたいと思いますし、ご家族の皆様もお気をつけ下さいね。
さて、来月初旬から中旬にかけては各中学校で定期テストが行われます。今回は各学年ともにどの教科も範囲が広くなり、難度もグッとあがります。今まで以上に早め早めの準備をしておく必要があります。前回の定期テストから約2カ月がたっていますが、お正月前に学習した内容は記憶から遠くなっているのではないでしょうか?帰宅時間も早いので、学習時間は確保しやすいかと思いますが、逆に時間に余裕があることから、帰宅後、学習を後回しにしてしまわないよう、計画的に取り組んでもらいたいと思います。
授業をしていると、特に中学1年生が英語で苦戦していることを感じます。英語学習が後半に入り、様々な動詞の形や品詞が出てきているため、今までのように『何となく』の学習では太刀打ちできないようになってきています。3人称単数形や助動詞、現在進行形など、内容は盛りだくさんなのですが、これらのことを理解するには、英語の知識と併せて国語の文法力や語彙力も必要です。
まずは、英語の知識として、きちんと『文法用語』を理解して学習していく必要があります。「所有格や前置詞の後ろには名詞がくるよ」と説明しても、所有格は?前置詞は?名詞は?というような、文法用語が理解できないと説明をしてもちんぷんかんぷんになってしまいます。一つ一つの英文も様々な修飾語句がついてくるため、一文が長くなってきています。そうした細かい文法事項が理解できていないと、語句を並べ替える問題も含め、英作文が正しくできません。
次に、国語の文法力・語い力を要する問題の一例として、「トムはこの単語を読みます。」と「トムはこの単語を読めます。」があります。「読む」と「読める」の言葉の違いを正確に理解できていないと正しい英文を作ることができません。英語・国語ともに細かい文法事項や語句に気を配った学習が、より一層必要です。
英作文だけでなく、和訳でも同様のことが言えます。細かいことをきちんと押さえた学習をしていない子は、自分の知っている単語だけを拾い上げ、その言葉を都合よく合体させ自分自身のワールドを広げて訳しています。高校入試の長文読解では、一文一文を細かく訳出する必要はありませんが、「肝」となる文の訳が正しくできなければ、得点にはつながりません。入試でよくある指示語内容を説明する問題では、その指示語がさす内容の2〜3文をまとめたり、段落全体を要約したりして記述する必要があります。細かい部分をそれほど気にしなくても良いことが多くありますが、それにしても、一文が、それも中学1年生レベルの文が正確に訳出する力がなければ、できない話です。
英会話が主流となりつつある昨今ですが、でたらめな文法では、たとえ会話では何とかなったとしても、高校入試ではそうはいきません。雰囲気やニュアンスで『こんな感じ』という学習をしていては、入試問題を解けるようにはなりません。そもそも雰囲気やニュアンスで正しい英文が作られるほど、日常生活で英語をつかっているでしょうか?日々使っている日本語でも正しい文法力が身に付いている子は少数派です。であれば、日常的に使っていない英語では、より細かい丁寧な学習が必要なのは言うまでもありません。
中学1年生の英語学習はその後の高校まで含めた6年間の学習の土台となる部分です。面倒でも、一つ一つを細かく学習していってもらいたいと思います。寒さとインフルエンザに負けず、テスト・入試に向けて頑張りましょう!!