[2019年1月25日]
今日は朝から青空が広がって良いお天気ですね。今週は各学校でインフルエンザが猛威をふるっているようで、欠席する生徒が多くいました。まだまだ、この状況が収まる様子は見られず心配な日々です。マスクする、手洗い・うがいをまめにするなど、日々の対策が大切ですね。今年は子どもだけでなく大人が重症化することも多いようですので、子どもたちだけでなく保護者の皆さんもお気をつけ下さいね。
年度も終わりに近づいてくると、昨年の4月に新入塾した子どもたちにも大きな変化を感じることが増えてきます。特に、小学生さんは、入塾時と比べると学力だけでなく、一つ一つの問題に対しての取り組み方をみていると、大きく変化、成長したことを毎週のように感じます。
今週の小学6年生の算数の授業でのことです。もともと入塾時からまじめで頑張り屋さんの子ではあったのですが、問題の×直しの際、「なぜ間違えたのか?」「どこがおかしいのか?」など、×になった原因を自己検証することなく、ひたすら数字を書いて計算しまくる―そんな猪突猛進タイプのやり方をしていました。なので、単なる計算間違いの時は、良いのですが、そうでないとき、つまり、そもそも考え方が違っているときは、いつまでたっても〇にならず、イライラすることが多々ありました。
1年かけて、『文章題や図形の問題などは図や表などを書いて考える』というやり方を指導してきました。初めの頃は『図??』『表??』という感じで何をかいていいのやら手も足も出ない状態でした。それまで、そうした「手を使って図式化する」という学習をしてこなかったのでしょうね。ですが、入塾時は殆どの子が同じ状態です。一緒に問題の解きなおしをしながら、色々なパターンの図や表を書いて解くことを繰り返し、最近は私の方が言わなくても自分から、そうした行動ができるようになってきました。
今週は『比例と反比例』の応用問題でした。
<問>右の表はばねにおもりをつるしたときのばねの伸びた長さとばねの長さを表しています。
?おもりの重さに比例している量はなんですか?
?200gのおもりをつるしたときのばねの長さは、何?ですか?
?ばねの長さが14?になるのは何gのおもりをつるしたときですか?
算数の問題ですが、中学になると同じような問題が理科で出てきます。ですから、今のうちにしっかりできるようにしておかないと数学だけでなく理科でも困ることになります。
宿題として家で取り組んできたときは殆どできていなかったので、きちんと図を描いてやり直すように言いました。その時のその子のノートがこんな感じです。
↓ ↓ ↓
たくさん図を描くことで、ばねの長さとおもりの関係に気付き、全ての問題を自力で解くことが出来ました。しかも、全くイライラすることなく、です。(できれば、家で取り組むときにやってほしかった!!という気もしますが・・・)
どんな教科の学習でも、じ〜っと問題を見る―眺めているだけでは解けません。図を描く、表を書く、線を引いてみるなど、何かしらの『手を使う』ことをした方が、より正確に速く解くことができます。慣れるまでは、こうした行動は遠回りで面倒だとは思いますが、何度もやっていくうちに、そんなことをしなくても解けるようになってきます。同じ1時間の学習でも、一人ひとり成果が異なるのは、その子の持っている能力の問題だけなく、やり方の問題もあります。より質の高い学習をする―これが、学力向上には欠かせない一つだと思います。