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啓新セミナー

[2019年2月4日]

頭(脳)を使う

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

昨日、一昨日も中学生対象の『定期テスト直前対策講座』を行いました。
朝早かったのですが、先週末と違って授業前に雪かきをしない分だけ体は楽でしたね。

今回は理社国が中心だったのですが、授業中の様子を見ていると、なかなか点数が伸びない子の共通点が見えてきますね。
点数が伸びない子というのは、勉強ではなく作業になっています。
どんな問題集でもだいたい、要点(解説)のページ→基本問題(要点確認)→練習問題 という構成になっています。
きちんと結果を出している子というのは、まず要点のページをよく読み、必要に応じてマーカーで線を引き、少しでも?と思ったことがあったら教科書で調べ、調べたことをワークやノートにメモして、・・・というめんどくさいことをやってから問題演習に移ります。
それに対し、結果が出ない子というのは、いきなり問題を解き始め、分からなくなったらその都度要点のページに戻って答らしき言葉を探して埋めているのです。(中には要点のページが見やすいようにページを折っている子もいます)
どちらも勉強しているような感じがしますが、前者はしっかり頭(脳)を使っていて、後者は目しか使っていません。
なので、テストをやらせるとその差は歴然。
目しか使わない勉強では点数が取れるわけがありません。

当たり前ですが、勉強は頭(脳)を使ってするもの。
たとえば、『日清戦争』なら、日清戦争、下関条約 という太字を目で追うだけでは点数になりません。
朝鮮半島で甲午農民戦争が起こる→日本と清が鎮圧のため出兵→日本と清が激突→日清戦争始まる→日本が勝利→下関条約(朝鮮の独立を認め、遼東半島・台湾などを日本に、賠償金を支払う)→ロシア・ドイツ・フランスが三国干渉→・・・ 
というところまで関連付けて覚えなければいけないのです。
(もっといえば、遼東半島の位置も覚えなければならない)
目で追う勉強ではこれだけの情報を覚えることは不可能です。

歴史なら今のような流れ、地理なら位置、理科なら計算方法や実験結果、図などを自分できちんと整理して理解することが大事。
こんなことを言えば、「めんどくせー」と言われるかもしれませんが、勉強はめんどくさいものなのです。
まずは写すだけの勉強をやめる。そして必死に頭を使おう!!