[2019年2月8日]
昨日まではポカポカ陽気で厚手のコートではちょっと暑いぐらいだったのに、今日は一転、真冬ですね。せっかく膨らみかけた庭の梅のつぼみも縮こまるようなお天気です。寒暖差が激しい時は『寒暖差アレルギー』になりやすいそうです。それに加え、今年はインフルエンザのA型が2種類、流行しているようで、A型のインフルエンザに2回かかったという話も聞きます。まだまだ体調管理に気をつけなければならない日々が続きますね。子どもたちだけでなく保護者の皆様もお体お気を付けくださいね。
さて、今週と来週は各中学校で定期テストが実施されます。塾でのテスト対策も佳境を迎え、授業での子どもたちは普段よりピリッとした雰囲気の中、問題演習に励んでいます。
啓新セミナーの塾生は、小学生の頃から来ている子が多くいます。一番長く在籍している子は、小・中あわせて7年半!となります。長い時間をかけて一人の子どもの学習を見ていると、学力だけでなくその子の性格や家庭での過ごす様子なども、見えてきます。また、小学生の頃からある程度の学力をもち、それを維持出来る子と、小学生の頃はキラリと光るものをもっていても、その光がだんだんと失われていく子の違いも見えてきます。
高い学力を維持出来る子とそうでない子の大きな『差』は、一つ一つのことに対して『自分で何とかしようする前向きさ』と、『一つ一つのことに対する丁寧さ』の2つが最も大きいと感じます。
小学生のうちは、自力で手も足も出ないような問題に出会うことは、学校のドリル以外の問題集をやらなければ、そうそうありません。ですから、塾の授業の中で、応用的な問題に出会ったときが成長のチャンスとなります。そんな問題に出会ったときに、教科書で調べたり、ワークの要点を見なおしたりと、何とか自力で解こうと『自分で出来る所まで、まず、努力する』という前向きさを持っている子は良いですね。そういう努力が出来る子は、質問する時も『ここまでは出来たんだけど、ここからわからなくなった』と、自分のわからなくなったポイントをある程度絞り込んだ形で質問することが出来ます。
また、国語の漢字であれば、トメ・ハネまできちんと書けたり、算数であれば、必ず式を書いてから筆算をすることが出来たりするような『丁寧さ』がある子も良いですね。特に、『式を書くクセ』を小学生の内に付けられるかどうかは、その後の伸びに大きく影響すると思います。ノートやワークなどの端っこにぐちゃぐちゃと筆算を書いて解いていると、間違えたときにどこで間違えたのか?に自分で気づくことも、我々が気づいてあげることも困難になります。そもそも、式の段階で間違えているのか、計算ミスなのかがわからなければ、直しようがないので、また最初から全部解き直すこととなり、解き直しを繰り返しているうちに嫌になってしまいます。つまり、ほんのちょっとした『丁寧さ』を大切に出来るかどうかで、「勉強が出来る子」への道を閉ざしてしまうこととなるのです。
小学生のときに、?自分で調べてみる、?きちんと文字を書く、?式を書く、という学習における『黄金習慣』が身についている子は、学力を伸ばしていくことが出来るのだと思います。小学生時にこういうことが出来ない子は中学に行ってもなかなか出来るようにはならないものです。そして、中学の学習では、この3つのことが出来るかどうかがカギとなります。小学生時にテストでいつも高得点をとっていたとしても、『黄金習慣』が無いと、その光は失われていく確率が高いように思います。
勉強は習慣です。学力を伸ばしていくには、頭の回転力、ひらめきも必要ですが、学習における良い癖が身に付けられているかは、それ以上に大切だと思います。塾の授業では、子どもたちに、少しでも『良い癖=黄金習慣』をつけさせるべく指導していますが、是非家庭学習でも気を付けて頂くと良いかと思います。