パソコン版を見る

啓新セミナー

[2019年2月15日]

その勉強法、『メッキ』じゃないですか??

今日は朝から気持ちの良い青空ですね。ここ最近はググッと冷え込んで、朝晩は本当に厳しい寒さです。ようやくインフルエンザでお休みする生徒さんが減ってきましたが、まだまだ気が抜けない日々ですね。週末から来週にかけては少し寒さも和らぎそうですが、春はまだまだ遠そうです。体調管理をしっかりして過ごしたいものです。

上山中は来週以降となるようですが、そのほかの中学では答案返却が始まりました。今回のテスト範囲はどの教科も広く、難度の高い内容ばかりであったので、いつも以上に苦戦する生徒が多かったように思います。特に中学1年の英語では、動詞の様々な形が出てきたため、一つ一つの文の形、動詞の変化形の使い方などを理解し、使いこなすことが出来るか?がポイントとなりました。扱う一文の長さも長くなってきているため、単語の意味を抑えておくことは勿論なのですが、「て・に・を・は」を正しく使えるか?という日本語の基本的な使い方も重要でした。

「〜を」や「〜で」など、どのような助詞を使うかによって、文意が大きく異なります。ただ、言葉の意味をつなげるだけでは正しく意味を理解することは困難になってきているのです。適切な助詞を使って訳せるかどうかは、文を構成している言葉の役割(主語・目的語・修飾語など)がきちんと理解できているかにかかっています。

また、中学2年の英語では、不定詞・比較・受動態と、いずれも文法事項としては難度が高いものばかりですし、1年生以上に、言葉の役割がきちんと理解できているかが問われてきます。一文が正しく理解できなければ、文章全体を正しく理解することは困難となります。日常の学習が、『なんとなく』や『ニュアンス』などで意味を捉える学習となっていると、高得点は狙いにくくなってきます。

子どもたちの学習の弱点として次のようなことが言えます。
?単語を覚えるときに「ざっくり」と覚えている!!→she=彼女   her=彼女 と覚えている
・・・・これでは、どちらをどのように使い分けるか判断できません!!きちんと、彼女「は」、彼女「の・を・に」まで覚えるべし!!
?主語・目的語など言葉の役割を意識していない!!→目についた単語から訳したり、時には、勝手に「my world」に入り、お話を創作してしまったり・・・
・・・まずは動詞を見つけ、主語と目的語を確認するべし!!

どの教科にも言えることですが、ただワークを○回やったとか、単語を○回書いた、というような表面的な学習しかしていないと難度が低い内は何とかなりますが、レベルが上がれば上がるほど、そうしたメッキははがれてきます。『うちの子は学校のワークを2回(もしくは3回)やっているのに、なかなか点数が伸びない』という時は、やはり、一つ一つの学習の精度がどれほどなのか?を確認すると良いかと思います。精度が低ければ低いほど、学習の割に成果が出ない率が上がると思います。テスト直後の今は、子どもたちと学習について話し合ういいチャンスですよ!!

さて、中学生の定期テストが終わり、ホッと一息・・・と言いたいところですが、高校入試まで1ヶ月をきり、ここからが正念場。子どもたちと一緒にこのラストスパートをしっかりと走り抜きたいと思います。