[2019年5月20日]
皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。
中学2年生と3年生の数学の授業では、「連続する3つの整数が・・・」のような『文字を用いて説明する問題』にチャレンジしています。
毎年のことですが、1回の説明で理解できる子はいません。
この手の問題は、理屈云々よりも書き方(模範解答)を覚えるのが先決。
模範解答を写す→それを覚える→テストする
という流れで授業を進めています。
最初は何が何だかわからずに言われるがままやっているのですが、何題か繰り返していくうちに、自分でポイントを理解して自力で解けるようになっていきます。
自分で理解できると強いですね。
今では「もう終わったの?」というぐらいのスピードで解き進めています。
もちろん、全員が全員、このように進んでいるわけではなく、まったく理解できない子もいます。
まったく理解できない原因は2つあり、1つ目は、「模範解答を正確に写すことができない(勝手に省略してしまう)」ということ。
何でもそうですが、お手本通りにできなければ上達するわけがありません。
まずは正確にまねすることです。
2つ目は、「必死に覚える気があるか」ということ。
例えば、一番解きやすい問題として「連続する3つの整数の和が3の倍数になることを文字を用いて説明しなさい」という問題があります。
解答例は、
最小の整数をnとすると、連続する3つの整数は、n、n+1、n+2と表され、それらの和は、
n+(n+1)+(n+2)
=n+n+1+n+2
=3n+3
=3(n+1)
n+1は整数なので、3(n+1)は3の倍数になる。
したがって、連続する3つの整数の和が3の倍数になる。
です。
一番解きやすい問題でもこれだけの長さがあります。
これをめんどくさがって覚えない、あるいは、「もっと簡単な方法はないですか?」と聞いてくるような子は、いつまでたっても理解できません。
何も考えずに丸暗記するのはよくないと言われますが、問題によってはまず丸暗記する方がいい場合があります。
勉強はめんどくさいことの積み重ねです。
でもそのめんどくさいことをクリアすると、自分でもビックリするような理解力を手に入れられます。