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啓新セミナー

[2019年5月24日]

思考力と記述力は小学生で育てる!!

連日暑い日が続きますね。初夏というより、一気に真夏かと思うような日差しです。今週末も運動会が行われる小学校がありますが、お子さんも保護者の方も熱中症に気をつけて楽しんで頂きたいと思います。

今週は何件か、小学生の授業についてお問い合わせを頂きました。ということで、小学生の授業についてお話したいと思います。

新学期が始まり、2カ月が過ぎ、ようやく新入塾生の子どもたちも塾での学習に慣れてきたようです。啓新セミナーでは、小学生も中学生も同じ授業時間、45分×3時間で1コマ=135分が授業時間となっています。少々、授業時間が長いので小学生だけでなく中学生も、慣れないうちは特に大変なのですが、長いだけあって、色々なことを1回の授業の中に盛り込むことが出来ます。

特に小学生さんの授業では、必ず毎時間の最初5分間は、『スピード計算』(パソコンを使って、100問の計算問題にチャレンジ)、『パズル』『積み木』、そして、今年度からは算数の時間に『考える力のトレーニング』を行っています。

各時間の最初に少し、“楽しみながら”頭のトレーニングをすることによって、子どもたちもうまく気分転換することが出来、本科の授業に集中することが出来ています。特に、『考える力のトレーニング』は、今までは授業内での隙間時間を使っていたのですが、今年から授業最初に時間を取ってやるようにしました。

『考える力のトレーニング』とは、“思考力”をつけるためのトレーニング、問題演習をしています。また、国語でも同様に、「なぜそのような解答をしたのか?」を考えさせ説明させる、説明文・物語文の「あらすじまとめ」つまり、『要点をつかみ、端的に論述する』トレーニングをしています。公立高校入試の2日目に行われる『筆答検査』や、どの教科でも出題される記述問題の対策として行っています。

思考力や記述力は一朝一夕では身に付くものではありません。できるだけ早い小学生時からそうしたトレーニングをさせることで、高校入試や大学入試に繋がる基礎学力を高めていきたいと思い取り組ませています。

本科の授業では、算数は学校の授業進度に合わせた内容を、国語では教科書以外の内容の説明文・物語文・詩を読み解く問題演習をしています。もちろん!!宿題も出ます。宿題は算数・国語ともに、教科書に準拠した問題集を各教科2〜4ページ分を1週間で仕上げるぐらいです。〇付けは私たちが授業前にやり、授業内で×直しをさせます。×直しが終わった子からその日の授業に入っていきます。宿題がきちんとできなかったり、いい加減なやり方で×ばかりだと、×直しが授業の殆どとなることもあります。

と、こんな感じの授業となっています。習い始めの頃の子たちは、長い授業時間、学校以外の宿題、〇になるまでする×直しとなかなか、嫌なことが盛りだくさんなのですが、3・4カ月もすると、まず「取り組む姿勢」に変化が出てきます。特に×直しが一番子どもたちにとって「キツイ」ようで、通い始めの頃は×直しの途中でぐだぐだしたり、なかなか○にならず泣き出したりということがあるのですが、しばらくすると、そうしたグダグダや泣きがなくなり、直しにかかる時間も半減します。「キツイ」ことも、続けるうちに慣れるんでしょうね。

私は小学生のうちの学習は、全てにおける礎だと考えています。学習内容もそうですが、学習だけでなく様々な場面においての考える力、キツイことをがまんしても取り組む力と心を養うものだと思います。

小さい頃に『思考する』癖がない子は、どれだけ詰め込んでも学力の限界がきます。小学生自分に、物事に対して深く考えることが出来ない子は中学生になっても深く考えることは出来ません。また、嫌なことキツイことに耐える心が育っていない子も学年が上がるにつれて学力の限界がきます。私はかなり‟厳しい派”なので、子どもたちにとって『鬼ババア』なのですが、指導を通して子どもたちの学ぶ姿勢と学ぶ心を育て、学力を伸ばしていきたいと思っています。