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啓新セミナー

[2019年5月31日]

テストで得点を取る子と取れない子の違い

今日で5月も終わり、”令和”になって1か月が過ぎるんですね。長い長いゴールデンウィークがあったせいか、この1か月がとても早く過ぎたように感じます。また、ここ最近は「夏到来か???」と思うような暑い日があるかと思えば、今日のように肌寒くなることもあり、体調管理が難しい日々でしたね。間もなく梅雨シーズン。ジメジメとした時季がきますが、体調を崩さないように過ごして頂きたいと思います。

さて、今日から中学生の定期テスト期間が始まります。今週末はテスト前、テスト期間最後の週末となりますので、子どもたちにはしっかり勉強してもらいたいと思います。テスト直前の家庭での学習で気をつけてもらいたいことがあります。それは、直前だからこそ「基本」を大切に!!です。

子どもたちのテスト後の振り返りシートを見てみると、毎回、「応用問題が出来なかった。次は応用を頑張る!」と書く子が多くいます。しかし、そう書く子の多くが、応用問題だけができていないのではなく、基本問題でいくつも落としているのです。基本問題が満点で応用問題だけができていない子は、そういったあいまいな振り返りは書かず、「〇〇の〜が出来なかった」と具体的な振り返りをしていたり、家庭学習での取り組み方の振り返りをしています。

テストで得点を伸ばすためには、数学なら計算問題、英語なら新出単語や熟語、国語なら漢字・語句・文法問題、理科・社会なら用語の問題、こうした基本的な問題が出来てることが大前提です。

テストが近付けば近づくほど、、基本をおろそかにしている子は、応用問題用のプリントを欲しがります。(しかも大量に)一人一人の、現段階での習熟度やテストまでの日数でこなすことができる量を把握したうえで、応用問題の解き方を教えるか?プリントを渡すか?を決めています。「基本をやるように」と指示された場合は、その方がその子の得点につながるからなのです。

また、大量に応用問題の解き方を質問する子もいますが、直前になって質問した問題が解けている子はあまりいません。学習をきちんと積み重ね、ある程度の学力がある子は、そのように切羽詰まって聞きにくるのではなく、少なくともテスト1週間前ぐらいには聞きにきます。そうでないと、解き方を教えてもらった問題を復習して自力で解けるように練習する時間がないですからね。いつも高得点を取る子は、そういう行動をしているのです。

学校のワークレベルで、テスト2・3日前や中には前日になって、解説を読んでも解けないような問題は、その時点で解くだけの学力が無いのです。残念ながら、そういう問題はテスト当日、「捨てる」しかないのです。捨てる問題が少ないように日々取り組むことが理想なのですが、理想通りに学習できていないのに、あれもこれもと質問したところで、テストの得点にはならないものです。その時間があるならば、基本問題で一問でも多く正確に解けるよう復習することの方が確実に得点を伸ばすことができます。

「今」の自分の力と、残りの日数を考えて、一つでも多くのやるべきことをする―これが大切です。明日・明後日と最後のテスト対策授業をしますが、こうしたことを念頭において、頑張ってください!!