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啓新セミナー

[2019年6月3日]

知識と経験値

皆様こんにちは、啓新セミナー代表の大谷繁樹です。

先日、息子と一緒に護摩堂山登山に行ってきました。
護摩堂山は、あじさいが有名なのですが、まだあじさいの時季には早かったこともあり、とても空いていました。
知らなかったのですが、護摩堂山はかつて山城だったそうで、空堀や蔵屋敷跡、本丸跡などがあり、城好きにはたまらない場所でした。
スニーカーで登れるほどゆるい登山でしたが、山頂から見下ろす越後平野の景色は最高でした。
朝8時ごろから登り始め、9時前についたので、まだあまりお腹は空いていなかったのですが、せっかく景色がいいところに来たので、弥彦山や角田山を見ながらおにぎりを食べました。
お腹は減っていないと思ったのに、外で食べるとけっこう食べられるものですね。
普段、教室の中で作業をしていることが多いので、わずかな時間でも外に出て新鮮な空気を吸うのはいいですね。
心がすごく前向きになります。

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現在、小学6年生が『分数のかけ算・わり算』を学習しています。
「たて3/7m(7分の3メートル)、面積が6/35m2(35分の6平方メートル)の長方形の横の長さは何?(センチメートル)ですか?」という問題を解いたのですが、ほとんどの子が2/5m(5分の2メートル)まで出せるのですが、それを?(センチメートル)に変換できません。
「3m(メートル)は?」と聞くと「300?(センチメートル)」とすぐに答えることができるのですが、2/5m((5分の2メートル)、つまり分数になるとできなくなってしまいます。
「3m(メートル)のときと同じように、2/5m(5分の2メートル)にも100をかければいいんだよ」と説明するのですが、あまりピンとこないようです。
でも中には、2/5m(5分の2メートル)に100をかければいいことに気付かなくても、自己流で答えを出した子もいます。
その子曰く、「1m(メートル)が100?(センチメートル)だから、100?(センチメートル)を5等分したうちの2つ分で40?(センチメートル)」と。
大正解!
勉強、特に算数・数学で大事なことは、自分が持っている武器(知識・経験)をフルに使って、自分で考え、工夫すること。
「こうやればすぐに答えが出るよ」と教えることは簡単ですが、それでは知識や経験値は増えません。
知識や経験値というのは、もがいて苦しんでようやく得ることができるものだと思います。
すぐ「わかりません」と言わずに、まずは自分なりに答を出してみよう。
たとえそれが間違っていても、その間違いを正すことで新しい知識や経験値が増えていきます。
最初は全滅してもへこたれない。
間違いを正しているうちに、やがて1問でき、2問でき、・・・ 気が付いたら自力ですらすら解けるようになっていきます。